プラハでは千年以上の長きにわたって都市づくりが続いた結果、珠玉の建築作品が数多く生まれました。そしてプラハは毎年何百万人もの観光客を引き寄せています。歴史が「石造りの夢」もしくは「黄金の街」という呼称を与えた特異な街の物語に耳を傾け、プラハ最大の宝物を探訪してみてください。ゴシック様式の修道院の秘密を探り、バロック様式の教会で開催されるクラシック音楽のコンサートを堪能し、もしくは美しいルネサンス様式の庭園でくつろいでみてください。中世の頃からプラハが世界で最も美しい歴史都市だといわれ続けてきた理由が納得できるはずです。



母なる街プラハは、一度爪を立てたら二度と離してくれません。これはプラハ出身者の中でも最も有名なフランツ・カフカの言葉を引用したものです。カフカ自身もこの神秘的な街の美しさに魅入られて人生の大半をこの町で過ごしたのです。時代時代の偉人たちが称揚してきたこの町について知り、チェコ共和国の首都で目にすることのできる最高の宝物を探訪してみてください。

プラハのモザイク

壮大なプラハ城のシルエット。古来より君主の本拠地であり続けたこのチェコの国家のシンボルは、ギネスブックによれば世界最大の中世の城郭とされています。「百塔の街」プラハを訪問する人が訪れるべき場所です。お城の見学は、いくつかある美しいプラハ城下庭園の一つで終わることになりますが、そこでは植物と噴水、そしてガゼボ(西洋あずまや)からなる美の世界に迷い込んだような気分になることでしょう。ぺトシーンの丘でも快適な一日を過ごすことができます。頂上の展望台からは、塔と屋根、煙突にあふれる街並みを見渡すことができます。ぺトシーンの丘の麓、マラー・ストラナ(小地区)には勝利の聖母マリア教会があって、奇跡を起こすといわれている有名なプラハの幼子イエス像がありますので見学をお忘れなく。

建築史を散策

脈動するプラハの心臓部に迫ってみたいという方は、世界で最も美しい広場の一つ旧市街広場に足を運んでください。この旧市街広場の近くでは多くの伝説に彩られた魅惑的なユダヤ人街の内奥にまで入り込むことができます。早暁のカレル橋ほどロマンティックな場所はありません。日没は、チェコの国家の起源にまでさかのぼる神話的なまでのヴィシェフラドの城壁から眺めるカレル橋が見事です。

文化の息づく町

プラハは歴史的な記念物だけの町ではありません。人々の生活と文化が融合している都市でもあります。世界屈指のアール・ヌーヴォー建築である市民会館でクラシック音楽のコンサートを楽しみ極上のひと時をご堪能ください。モーツァルトの足跡をたどるならば、この音楽の天才が自作のオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の初演の際に自分自身で指揮をとったスタヴォフスケー劇場を訪ねてみてください。