細部から全体まですべて計算しつくされた、美しい自然の装飾や見事に仕上げられた日常のオブジェクトなどがアールヌーボー様式の特徴です。世紀の変わり目に生まれたスタイルは、芸術分野だけでなくて、ファッションや日常生活において世界中を圧倒しました。壮大な市民会館は、その規模と保存状態は世界でも一番を誇り、蒸気が活躍していた魔法の世紀へタイムスリップできます。アール·ヌーヴォー様式のスメタナホールで、モーツァルトやドボルザークの音楽を楽しみ、建物を目だけではなく、他の感覚も使って堪能してみてください。

市民会館は、広大な共和国広場にあり、昔はここから銀の街クトナー・ホラまで最も重要な貿易ルートが通っていました。ヴァーツラフIV世を始めとするボヘミアの王達は、戦略的にこの場所に住居を構え、そして、戴冠式の行進もここから開始されました。現在は、当時からある建物としてゴシック様式の火薬塔のみが残り、建築家ボルシャーンカとポリーフカによって建てられた市民会館と壁と繋がっています。市民会館の内装にはアルフォンス・ミューシャ、マックス・シュヴァビンスキー、ミコラーシュ・アレシュなどのチェコ国内外の芸術家達が作品を提供しました。

市民会館で味わう美食体験

素晴らしいマホガニーの家具、ランプやオリジナルの壁紙、細部まで見事に作られた鋼の時計、楽しい雰囲気を造り出している沢山の彫刻や絵画の数々、クラシック音楽の名作を聴きながら、または美味しい食事を楽しみながら、19世紀終わりの当時の雰囲気をご堪能ください。最大1200人まで収容できる市民会館のスメタナホールで、トップクラスのコンサートを鑑賞、または、フランス・レストラン、喫茶店レストランおよびピルゼン・レストランでチェコ料理や国際料理をお楽しみください。プラハのアールヌーボー様式の代表作市民会を見学の祭は、味覚でもお楽しみください。

数々の歴史的出来事の目撃者となった市民会館

市民会館の歴史は、ロマンス様式のロタンダや、ゴシック様式の歴史的建造物と比べるとまだ浅いものですが、しかし、現代チェコの2つの最も重要な歴史的出来事を目撃しています。まさにこの地で、1918年チェコがオーストリア·ハンガリー帝国から独立し、初めてチェコスロヴァキア共和国の独立宣言をしました。それからしばらくたった1989年に、後の大統領ヴァーツラフ・ハヴェルと共産主義政権の代表がこの地で会合を持ち、その後、共産主義の崩壊へと至りました。プラハの散策中に、中世の騎士や王の歴史から少し離れ、現在の独立したチェコ共和国が誕生した地へ、立ち寄ってみてください。

市民会館を守るゴシック様式の火薬塔

市民会館の訪問の後は、長い歴史歴史を持つゴシック様式の火薬塔に登ってみてはいかがでしょうか。塔の上から、プラハの街が一望でき、まだ市民会館が建つ前に王宮の庭園があった時代と触れ合うことができます。