今日のチェコ共和国領域で発見された文化財はもちろん、外国の有形遺産をも所蔵し、歴史、自然、人類学、そして芸術に至るまで、広範な分野のレクションが一カ所に集められた場所、それがプラハの国立博物館です。チェコ最大にして最古の博物館の一つ、国立博物館ご見学の際には、本館のみならず、別館も是非訪ねてみてください。  

国立博物館の歴史 

プラハのど真ん中、ヴァーツラフ広場に本館を置く国立博物館は、200年以上前、1818年に「チェコ愛国博物館」として創設されました。その所蔵品は、貴族の自然科学部門のコレクションが中心となっていました。今日の博物館の建物は1890年に完成したもので、ネオルネッサンス様式を代表する建築物として知られています。建物は近年修復されていませんでしたが、このたび大規模な改築がなされ、オープンしたばかり。こうして見学者は再び過去の芸術品を、丹念に再現された過去の建築遺産の中で鑑賞できるようになったのです。

国立博物館は、本館、メイン展示館のみならず 

国立博物館は、歴史的価値のあるもの、あるいは将来的に価値を得るであろうもの全てを保存し、展示するという役割を果たしており、そのコレクションを常設展示のみならず、短期のテーマ展示においても一般公開しています。

国立博物館の全館をご見学なさりたいという方は、時間的余裕を持って計画を立てる必要があります。一日ではとても全館を周ることはできません。分館はプラハとその周辺10ヵ所以上にあり、20以上の常設展示が行われているのです。中でも最大の常設展示(鉱物から歴史に至るまでの多様なコレクション)は、ヴァーツラフ広場に立つ歴史的な国立博物館旧館でなされています。ご見学ツアーはやはりここを起点とすべきでしょう。プラハ市内ではその後例えば国立博物館新館の「ノアの方舟」と題した動物学展示、ナープルステック・アジア、アフリカ、アメリカ文化博物館、チェコ音楽博物館、民族誌博物館あるいはヴィートコフの国立記念館の展示をご覧いただけます。

展示場に陳列しているものは、国立博物館所蔵物のほんの一部に過ぎません。そのため時としてある分野に特定したテーマ展示会が開催されます。展示会の最新情報は、国立博物館のウェブサイトにて、英語でご確認いただけます。