チェスキー・ラーイ地方(ボヘミアの楽園)は、珠玉の自然遺産や文化遺産に恵まれた地方としてだけでなく、本物の宝石の産地としても知られています。ぜひ当地を訪れて、宝石探しを体験なさったり、地元に数ある宝石研磨工房でオリジナル・ジュエリーをお作りになってください。また当地の伝統文化である宝飾工芸の豊かな歴史に接し、この地に数多く残る伝説や言い伝えにも触れてみてください。
チェスキー・ラーイ地方の天然宝石資源の豊かさについては、すでに神聖ローマ皇帝カレル4世の時代に知られていましたが、この地が本格的に発展するようになったのは18世紀になってからです。ヴェネチアのガラス職人秘伝のガラスによる模造宝石は、まずチェスキー・ラーイ地方のトゥルノフで作られるようになったとも伝えられています。まさにこの技法が後に世界的に有名になるヤブロネツ・アクセサリーの基礎を築いたのです。
チェスキー・ラーイの恋愛成就の石
チェスキー・ラーイでお求めになれる最上のジュエリーとして、暗赤色のボヘミアン・ガーネットを使ったジュエリーを挙げることができます。この恋愛成就の石は、ボヘミアの地を象徴するチェコの国石とされており、他国では産出されない宝石です。また希少な宝石であることから、イギリス女王エリザベス2世が国賓として招かれた際にも、ボヘミアン・ガーネット・ジュエリーのコレクションが公式の贈物として使用されました。選りすぐりの宝石コレクションはトゥルノフのチェスキー・ラーイ博物館などでご覧になれます。絢爛豪華で洗練された当地のジュエリー作品の数々が展示されています。
旅先で運試し
旅先で運試しをなさりたいという方は、チェスキー・ラーイ地方で一番高い山であるコザーコフ岳まで足をお運びください。この玄武岩でできた山は大昔から宝石の鉱床として知られており、すでに太古の狩人たちがこの地の金属を使って簡単な道具を作っていました。当地の鉱床で採掘されたメノウや紫水晶などの半貴石は、キリスト教の宗教建築の装飾にも使われていました。