ヴェレトルジュニー宮殿(見本市宮殿)は、もともと見本市会場として建てられたものですが、現在はプラハ国立美術館の展示場として使用されています。建設時期は1925~1928年で、当時この建物はこの種のものとしては世界最大の建築物とされていました。現在館内には、国内外の近代、現代美術作品のコレクションが展示されています。
機能主義の見本市宮殿の建設には、ヨゼフ・フクスとオルドジフ・ティルの2人の建築家が参与しました。現在プラハの国立美術館となっているこの建物の中には、13,500 m²の空間に2,000点以上の芸術作品が展示されています。最大の見どころはフランス、ヨーロッパの芸術作品を中心とする20世紀、21世紀芸術の常設展示で、ここではアルフォンス・ムハ(ミュシャ)、パブロ・ピカソ、クロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジョルジュ・ブラック、オーギュスト・ルノアール、あるいはグスタフ・クリムトなど、数々の巨匠の作品を鑑賞することができます。またチェコの造形美術作品、建築・家具部門の作品も展示されており、更にこれより小規模ではありますが、写真、デザイン、舞台デザイン部門の作品も見られます。
耳より情報:2月5日は、国立美術館創設記念日。この日は毎年、全館で常設展示入場無料となっています。