アールヌーヴォーを代表する建築家の一人が手掛けたメルヘンチックな建物、既に何世紀もの間地表に沸き上がり続けている、誰でも自由に利用できる源泉、そしてチェコ温泉名物ウエハースの焼きたての甘い香り…これがズリーン市近郊に位置するモラヴィア最大の温泉地・ルハチョヴィツェです。この町を訪れれば、心身ともに休養でき、新たなエネルギーがチャージされること間違いなしです。
ユルコヴィッチ建築とコロナーダ~民俗アールヌーヴォーの童話世界
スロヴァキア人建築家ドゥシャン・ユルコヴィッチは、民俗アールヌーヴォーをユニークなスタイルで実現した人物です。その作品の中でも最も有名な一連の作品が、建築家が3年間過ごした温泉町ルハチョヴィツェにあります。1902年にユルコヴィッチが新たな外観を与え、内部、およびファサードに鮮やかな色彩の装飾を施したユルコヴィッチの家は、現在もルハチョヴィツェで最も美しい建物とされています。また当地のコロナーダは、建築家オスカル・ポジースカの設計に従って20世紀半ばに建てられたものですが、ユルコヴィッチの精神を継承し、その一連の作品と連結して温泉町中心部を形成しています。
治癒効果のある鉱泉~鉱泉水で、健康に乾杯
自然の治癒鉱泉は、ルハチョヴィツェ最大の資産です。ちょっぴり塩辛い当地の鉱泉水は、ミネラルを豊富に含んでおり、欧州でも最も効能の高いものの一つに数えられています。効能としては、呼吸器疾患、運動器官の疾患、糖尿病などが挙げられています。鉱泉は飲用、あるいは吸入用、そして炭酸浴用にそれぞれ適したものに分けられますが、炭酸浴は当地の温泉で年間8万人もの人に利用されています。数ある鉱泉の中でも最も有名なものは、ヴィンツェントカと呼ばれるもので、既に17世紀後半より人気を博していました。ルハチョヴィツェでは現在も一定の期間をおいて水文学者、あるいは透視能力者を招いて、新たな源泉の探求が続けられています。源泉発見成功の折には、ボーリング後、華やかな温泉開きが行われます。ルハチョヴィツェの温泉世界~心と体のリラクゼーション
ルハチョヴィツェの温泉は、単に休暇を過ごすための温泉療養所ではありません。ここには新たに温泉公園が整備されましたが、これが周囲の緑とともに町の独特な美しさとメルヘンチックな雰囲気を強調しています。公園の楓並木を散策し、満開のマグノリアに囲まれた鉱泉の水を飲んで、思いっきりリラックスしてみてください。市内には、マッサージ、パック、マッサージバス、ワックス・コンプレスなどのウェルネス・プログラムを提供するホテルが何軒も立ち並んでいます。もちろん温泉館に直接治療滞在することも可能です。この場合は、ベテランの医療スタッフが、テーラーメードのウェルネス・プログラムを作成してくれます。いずれにしても、ルハチョヴィツェから帰途につかれるときには、心も体もリフレッシュして、どなたもエネルギーに満ち満ちていること間違いなしです。大皿サイズのウエハース~温泉のシンボルは衝撃の美味しさ
薄くて、丸く、とびきり美味しい当地の温泉名物ウエハースは、町のいたるところで、風味により何種類も売られています。ウエハースは、ルハチョヴィツェにとって温泉と同様なくてはならないもので、温泉町のお土産として最適の品となっています。当地のウエハースは自然の原料のみを使って、一部手作業で作られており、その繊細なサクサク感が特徴です。ルハチョヴィツェの町は常にこの甘い香りに満たされており、観光客を惹きつけてやみません。ウエハースで喉が渇いたら、喫茶店のコーヒー、ソーダ、そしてもちろん当地の鉱水で喉を潤してください。ルハチョヴィツェでスポーツ体験
温泉ウェルネス・プログラム、温泉プールに飽きたら、足を延ばして街中に出てみましょう。上述の公園のほか、街中をただぶらぶらと散策するのも良いですし、また温泉周辺に整備された温泉散策ルートを、標識を辿って歩いてみるのも良いでしょう。ここではノルディックウォーキング用のポールや、インラインスケート、あるいは自転車をレンタルすることもできます。サイクリングには、例えばビーレー・カルパティ山地の自然保護区などがぴったりです。また夏の暑い時期には、ルハチョヴィツェ・ダムでリフレッシュされてはいかがでしょうか。ダムの周囲には4 kmのスケート・コースが整備されています。また小さなお子様には、5月から9月まで運行している観光ミニ汽車がお勧めです。ルハチョヴィツェ周辺のお勧めエクスカーション
ルハチョヴィツェ周辺エクスカーションでは、ズリーンに立ち寄るのをお忘れなく。ズリーンは緻密な計画に従って建てられた機能主義的の町で、ユニークな戦後都市計画を証明する遺産となっています。その近くに位置するヴェレフラットもまた一見の価値があります。ここには、モラヴィア最古のシトー会修道院あるいは1985年に法王ヨハネ・パウロ二世が聖なる黄金のバラを授けた修道院付属バシリカなどがあります。またスロヴァーツコ地方の中心地ウヘルスケー・フラジシュチェも、名所旧跡、美味しいワイン、そしてツィンバロム音楽に溢れた魅力ある町で、貴方も一目でお気に召すこと間違いなしです。
住所
Informační centrum Luhačovice
Masarykova 950
763 26 Luhačovice
Masarykova 950
763 26 Luhačovice