ビーレー・カルパティ山地
スロバーツコと呼ばれるモラヴィラとスロバキア国境付近にある魅力的な景色が広がる地方は、数百年に渡り慎重に耕作され、人間と自然がうまく共存しています。多くの草地が広がるビーレー・カルパティは、ヨーロッパでももっとも貴重な草地バイオトープの一つで、ユネスコ生物圏保護区に指定されています。

ラン(蘭)の草地や森林から山頂まで

ランがお好きな方はビーレーカルパティ山地に広がる有名な蘭の花の草地を訪れてください。中欧でも種類が一番豊富、そして区域が一番広い保護区になっているからです。蘭の花だけでなく、畑や樹木園や牧草地に囲まれた農家やその地方固有の植物と動物の生息する広大な森林もきっとお気に入るでしょう。チェルトリイェとヤゼヴチー自然保護区は特に貴重で珍しいとされています。モラヴィアやスロバキアへの遠景を誇るビーレー・カルパティの一番高い山―ヴェルカーヤヴォジナ(標高970メートル)も、ハイキングの人気スポットです。周辺には、数百年も成長しているブナの原始林があります。ヤヴォジンスカーシュマールニツカーロペニークといった遊歩道は、興味深いスポットへ案内してくれます。

ウォーキングでも、自転車でも、ビーレー・カルパティへ

自然の美しさを鑑賞だけでなく、よりアクティヴにリラクゼーションしたい方には、遊歩道のよく整備されたネットワーク、サイクリングロードや山地の観光スポットなどがお勧めです。クジェロフ村の見事に保存された風車ヴェルキー・ロペニーク山トラヴィチナー山の上の展望台、ボイコヴィツェでの新ゴチック様式のノヴィー・スヴィエトロフ城ストラージュニツェの集落博物館、有名な建築家ドゥシャン・ユルコヴィチの設計したルハチョヴィツェ温泉の建物、ブルモフでのロマネスク様式の城跡など、見る価値のある箇所が少なくありません。サイクリングをされる方は、ベスキツコ・カルパツカー街道か、より短距離のバチャの運河に沿うサイクルングロードもお勧めです。特にこのロードから満喫できるビーレー・カルパティの眺めは最高です!