草の上での朝食、または市内散策の後すぐに草の上で食べる昼食は、最高のレストランでのグルメ体験に匹敵します。子供と食事を楽しむ場所が、新鮮な空気の元であればなおよいでしょう。そこで、私たちはどうあってもピクニックを楽しめる場所のお勧めをご用意しました。いくつかの城では、おいしいものがぎっしりつまったバスケットの他にに、さらに毛布と枕まで付くピクニック・メニューが準備されています。貴族の一員のような気分にさせてくれるもの全てがここにあります。
プラハ、公園、ピクニック
チェコ共和国の首都とその公園は、それだけで1つの章を構成しています。ですがピクニックに重点を置くなら、確実にストロモフカに言及せねばならないでしょう。公園はおおよそ13世紀半ばに設立され、その後長く王立の獣の囲いと呼ばれていました。現在では、その広さはホレショヴィツェからすぐ裏手にプラハ動物園が位置するヴルタヴァ川までと、広範囲にわたります。 ピクニック・バスケットは、公園そばのレストラン・サラプカで用意してもらえます。話はストロモフカに戻しましょう。ストロモフカを代表するのは長官の夏の邸宅ですが、この建物は樹齢数百年の木々に隠されており簡単に見つけることができません。もし見つけられるのならば、ここでピクニックをするのがお勧めです。プラハが眠る早朝あるいは夜遅い時間には、ストロモフカのこの夏の宮殿のそばで、動物園の動物たちが目覚めるあるいは眠りにつく音が聞こえるといいます。ですが、ほかの方法でもストロモフカではピクニックをすることができます―広い草原をピクニックの場所に選ぶことも、小川の岸を選ぶこともできます。公園から少し行くとレストランP7があり、ここでもピクニック・バスケットを手に入れることができます。旧市街にある豪華なパフトゥーフ・パラーツから おいしいものをもって外出し、例えば カンパに行くのはどうでしょうか―カンパは カレル橋の袂にある島で、ここに踏み込むとまるで小さな村を訪れたような気になります。他には、ホテル・カンパ―古い兵器庫(hotel Kampa―Stará zbrojnice)のレストランでも、ピクニック・バスケットを手に入れることができます。ここでは、バスケットにシャンパンを1本つけてもらえるように頼むこともできます。
次の、ピクニックに最適な静かな公園はサクレ・クール(Sacré Coeur)です。この公園にはプラハの最も騒がしい場所のうちの1つが近いのですが、その場所から高いところにあり、遠く離れた喧騒と日々のわずらわしさのすべてを眺めることができます。更に、ここは今のところ観光客が頻繁に訪れる場所ではないことから、静かな環境の中で大都市を見渡せるのです。サクレ・クールへは、プラハ城からピクニックには見逃せないペトシーン庭園を通ってゆき、心地よい散歩をしているうちに到達することができます。ペトシーン庭園は、例えばずっとまえから、ペトシーンを求めてきた全ての恋人達にとって魅力の場所でもあります。
もし、ピクニックをさらにプラハ中心以外の場所に拡大させたいなら、例えばプラハ中心街とともにUNESCOのリストに記載されたプルーホニツェ公園を訪れることもできます。そこを訪れ、草の上で食べる軽食で終わる長めな散歩をする価値がある場所としては、ブジェヴノフ修道院そばの広大なフヴィエズダ園もあります。更に、ピクニックの場所はディヴォカー・シャールカ自然保護区にも見出せます。ここでは大都会にいるというより、森に囲まれた岩の多い谷間にいるような気がしてくる場所です。
プラハ郊外のピクニック
首都では、ピクニックに最高の景色が多く、ダントツにここと断言できる場所がありません。この意味で、チェコ共和国全体の中のいくつかの場所も競合します。そしてその内のいくつかはプラハから車でたった1時間程度の道のりで、大抵そこには美しい城があり、その庭でピクニックをする価値があります。こんな風にその特徴を説明ができる場所が、例えばプラハからすぐのリブリツェ城、あるいは歴史的なムニェルニークです。バロック様式の城と当地のレストランは注文に応じて様々なピクニック・メニューを用意してくれ、あるいはペタンクやクロケット、バトミントンのような遊具も賃貸しています。リブリツェで時間を忘れてしまうかもしれません。ですが、それだって問題にはなりません。なぜって、城には高級ホテルも付属しているのですから。ロウチェニュ城も同様です。ここは、おいしいものが詰まったピクニック・バスケットや貴族の生活の雰囲気で人々を魅了します。10以上の迷路で構成されるユニークなラビリンターリウムを楽しむことができます。
ピクニック愛好家を、ネラホゼヴェス城も大事にしています。ワイン、ファミリー、ロマンチック、ベジタリアンのそれぞれを意識した―様々な種類のバスケットからお気に入りを選ぶことができます。大変有名な作曲家―アントニーン・ドヴォジャークの生家には、チェコ人・外国人ともに魅力を感じることでしょう。この家は城から遠くないところに立っています。
ロマンチックなピクニックを、バロック様式の(現在も人が住んでいる)城、イエムニシュチェですることができます。イエムニシュチェは、エレガントな夏の邸宅として建設されました。城の所有者は城の左翼部分に居住し、残りの部分を来訪者が見学できるようになっています。城はプラハとターボルを結ぶ道のりの間、モラヴィアとボヘミアの境界ちかくにあります。
ボヘミア とモラヴィアのピクニック―西から東へ
もし、チェコ共和国の東側の美しさを求めて旅に行く計画をされるなら、神秘の山麓ベスキディ近辺をまわり、ヴェルケー・カルロヴィツェでピクニックをしてください。ピクニック・バスケットは、ホテル・ランテルナで予約可能です。ここではあらゆる種類のおいしいもの以外に、毛布と地図も渡されます。これで絵のように美しいベスキディの自然と、ヴァラシュスコのその昔の文化を考察するために出かける準備は万端です。チェコ共和国の東部分―モラヴィア―は、ピクニックに最適な場所を提案するという点で遅れはとりません。それどころかその逆です。好まれる場所の例としては、テルチのクラフリーク・ピクニック草地があります。こちらへは、完全なリラックスとグルメ体験を目的におでかけください。クラフリークはチェコ共和国内で最も古いソーセージ生産地の1つです。そしてその草原では、シーズン中に最高のものだけを提供しています。ピクニックの場所としてはまさにテルチの心臓部があり、ここは歴史的中心地と美しい城のおかげで、UNESCO世界文化遺産のリストにのっています。
西ボヘミアでピクニックを楽しめるのは、例えば王の町 カダニュです。ここのレストラン、ホテル・スプリットは、希望に従ってピクニック・バスケットを準備しています。カダニュでの遠足には、チェコで最長で保存状態のよい要塞、チェコで最古の巡礼地、チェコの記録的な事柄を集めた本のなかに記載さている、最も狭い通りなどがあります。