待望の大ヒットゲームが再びここに: キングダム・カム:デリヴァランスII発表!
チェコの有名なビデオゲームの続編、キングダム・カム:デリヴァランスIIが漸く発表されました。発表後の批評によれば、なかなか凄いようです!この日を何年も待っていたファンは、よく練られた物語、美しいグラフィック、そしてゲーム要素が濃くなった新作を楽しめます。舞台は前回のポサーザヴィー・ウ・プラヒ(Posázaví u Prahy)から、クトナー・ホラ(Kutná hora)へ。ここはヨーロッパでも特に重要な中世都市で、UNESCOにも登録されています。

中世の物語は続く



物語は1作目とゆるい繋がりがあります。主人公は今回も鍛冶屋の息子インジフ・ゼ・スカリツェで、15世紀初めの権力者の策略の只中に放り込まれる役柄です。重要な書簡を届ける任務を帯びた彼の旅は、すぐに困難に直面します。

1作目のキングダム・カム:デリヴァランス(2018年)は、世界中の ゲームプレイヤーを虜にし、800万個ものソフトが売れました。世界でも特に成功したゲームの1つです。

 
2作目で大きな魅力になるのが、クトナー・ホラ町の詳細な描写。制作者たちによれば、これまでにビデオゲームで描かれた中世の町の中でも、特に実在したであろうものに近くなっているとか。プレイヤーは歴史的中心地区を行くことができるだけでなく、近隣、例えばチェスキー・ラーイ(Český ráj)の自然の美しさ、マレショフ要塞(tvrz Malešov) や地域の居酒屋等も目にすることができます。中央ボヘミアのクトナー・ホラへ舞台を移したのは、賢い選択だったと言えるでしょう。この町はUNESCOに文化遺産登録されており、とてつもない歴史的価値と素晴らしい雰囲気に包まれているからです。是非、この町を訪れてください!

Warhorse

 
また、ゲーム全体が実際の場所や歴史的事実にインスピレーションを得ています。巨大な要塞や建築途中の聖バルボラ教会の様子(現実には、ゴシック様式の素晴らしいカテドラルです)は、息が止まりそうなほど圧巻です。クトナー・ホラは中世の時代、ヨーロッパの中でも特に重要な町の1つでした。銀が採掘され、知識層が集まり、チェコ王たちはクトナー・ホラで硬貨を鋳造させていました。キングダム・カム:デリヴァランスII(短縮形でKCD)には、もう1つユニークなものがあります。トロスキ城の周辺が、細部にわたるまで描かれているのです。

Warhorse

 
チェコのスタジオ、Warhorseの開発者たちは、1作目以上に歴史的正確性を重視しました。それはゲームの中の風景だけでなく、戦いの場についても同じです。歴史物RPGのファンは、このゲームで多くを体験するでしょう:中世の風景の中を放浪する他にも、地域の居酒屋に入ってみたり、銃器やクロスボウを使ってみたりできるのです。

クトナー・ホラの見どころ:

キングダム・カムは凄いゲーム



キングダム・カムの第1作の物語は、歴史的見どころ一杯のポサーザヴァ地方が舞台でした。プラハから近いこの場所は、ポサーザフスキー・パシフィックという列車で快適に訪れることもできます。ゲームの世界を訪ねるなら、まずはラタイエ・ナド・サーザヴォウから始めるのはどうでしょうか。ここでは城館の見学コースの枠内で、キングダム・カムの1作目に関連する常設展を見学できます。列車の停車駅から歩いて、サーザヴァ川の谷から数メートルの高さを越えていくと、ゴシック様式の城、ピルクシュテイン城が目に入ります。ラタイエ・ナド・サーザヴォウの城館からすぐの場所です。そしてサーザヴァ川に沿ってゆくとレデチュコの村に行き着きます。ここからはポサーザヴァの森の中をゆく上り坂が待っています。ゲームの中で描かれていた場所のうちの1つ、タルムベルク城も歴史的な見どころです。
 
チェコは様々な目的の観光客の期待を満たす素晴らしい旅行先であるだけでなく、受賞歴を持つゲーム大国です。これについてはこの記事をご覧ください。
 
サーザヴァの町を訪れるのも良いですよ。ここには国内3番目に古い男性の修道院があります。サーザヴァからラタイエへは、列車で快適に戻ることができます。いずれにしても、サーザヴァ川周辺ルートはロマンティックな風景であなたを虜にすることでしょう。日帰り旅行に理想的な場所です!

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