修道院ビール醸造所は魅力が一杯

修道院ビール醸造所は魅力が一杯

プラハ・ブジェヴノフ修道院:チェコで初めてホップからビールを作った場所

修道院ビール醸造所は魅力が一杯
単に文化的経験ができる「だけ」ではない、他の特徴を持った場所があります。国内にはホップから作る素晴らしい黄金の液体を、昔も今も変わらず醸造している修道院がいくつかあるのです。そこではガイドによる見学を楽しめるだけでなく、特別なビールも味わえます。さあ、出掛けましょう。UNESCOのリストに登録された、ザーツホップの景観だって見逃せませんよ。

サンティニの軌跡を追ってジェリフスキー修道院へ

プレモントレ修道会系の修道院であるジェリフには、珍しい醸造所があります。ここでは13世紀の昔から、修道士たちがビールを作っているのです。このような伝統とここの有名な修道院長の名前を冠したビールが誇りです。



醸造場では見学ができるだけでなく、週末にはワークショップも開催されます。広大なバロック様式の敷地内にはホテルやレストランもあるのです。ジェリフヴィソチナ地方の中心にあります。また、この修道院が火災によって広範囲に焼けた後、重要な聖マリア降誕教会を修復したヤン・ブラジェイ・サンティニという建築家の物語も魅力です。

ブジェヴノフ修道院:液体の黄金をチェコで初めて醸造した場所



世界で最も古い醸造所トップ10の1つは、プラハにあります。それはブジェヴノフ修道院で、ボヘミアで最も古い男性の修道院です。しかも、ボヘミアの地でのビール醸造に関する初めての記述は、この修道院に関するものなのです!醸造所は、厩舎として使われていたバロック様式の美しい建物の中にあります。ここでは年間最大20種類のビールを醸造していて、そのうち6種は毎年醸造されています。醸造所だけでなく修道院全体を見学することをお勧めします

ストラホフ修道院醸造所



ホップからできた黄金の液体が好きなら、プラハを観光する際にストラホフ・ビール醸造所と有名な酵母ビールを見過ごすわけにはいきません。ストラホフ醸造所はプラハ城からすぐ、ストラホフ修道院の閑静で歴史の重みあるエリアの中に隠されています。

ルネサンス様式のロベチューEuropa Nostra Awards 2023

ヴルタヴァとラベ川が合流する雄大な眺めを楽しめるムニェルニークから北の場所に、ユニークな蒸気装置を利用した醸造所があります。その歴史は16世紀まで遡ります。2023年には、ヨーロッパの文化遺産と伝統への功績をたたえるEuropa Nostra Awards 2023という賞を受賞しました。繊細な改築を施された敷地内で宿泊することも可能です。 

スヴィヤニ醸造所-城館の醸造場

この場所の始まりは、小さな醸造所を持った中世の砦でした。スヴィヤニの生ビールは現在、チェコの国境を越えて販売されています。醸造所のレストランやスヴィヤニ社の販売所でスヴィヤニのラガー、ダーク、スペシャルビールを味わってみてください!ビールを味わうだけでなく、城館を見学する、あるいはビール温泉に浸かってみるなどの楽しみをプラスすることもできます。また、毎年近隣のスヴィヤンスキー・ウーイエズドリベレツの町で行われるビール醸造祭りを訪れるのも手です。

デェテニツェー中世ホテル



デェテニツェでのビール醸造に関する初めての記述は1307年のものであり、その醸造所を所有したクラム・ガラス家、マルタ騎士団あるいは著名な事業家らは、醸造所を近代化させるために力を注ぎました。醸造所では、昔からの内装を備えた建物や歴史的な貯蔵庫の見学ができます。醸造所ツアーの目玉は、伝統的な材料を使った完全に昔ながらの製法によってつくられる、18世紀のデェテニツェビール醸造のデモンストレーションです。デェテニツェはプラハから車で1時間ほどの、チェスキー・ラーイの美しい景観の中にあります。

ジャテツとザーツホップ



最後に、チェコを世界的に有名にしたとある興味深いものをご紹介しましょう。ザーツ(ジャテツ)ホップです。ジャテツの歴史的中心地区とホップ栽培の景観は、UNESCO世界遺産のリストに登録されています。ここではホップとビールの神殿ホップミュージアムビール醸造博物館あるいは2軒のクラフトビール醸造所などを見学することができます。ノンアルコールの飲み物を味わいたい人には、素晴らしいホップレモネードがお勧めです。