チェコの古城と城館より朗報:城内撮影可!
今シーズンからチェコの古城、城館は撮影可! これらの建築遺産の一部では長年に渡って撮影が禁止されていましたが、これが解禁となります。そこでここでは、貴方がチェコ旅行から帰ってご家族、お友達に写真を見せながら思い出を語るとき、誰にでも特に強い印象を与えること請け合いの古城あるいは城館をご紹介いたしましょう。

鏡よ、鏡、一番写真で映える場所はどこ?

チェコツーリズムがフェースブック上で、どの古城あるいは城館が写真上で一番映えるか、アンケートを行ったところ、その結果、私たちにとって典型的被写体であるプラハ城は意外にもランクインしませんでした。
 
アンケートのトップを飾ったのは、チェルヴェナー・ルホタです。もちろん規模ではプラハ城にはとても及びませんが、その赤い漆喰、美しい正面外壁、そして何といっても池の中心に浮かぶ小島に立つというロケーションが、この城を最高の被写体に仕上げているのです。特にボートに乗って、静かな水面から撮ると、写真は一段と素晴らしいものとなります。これら外装は、もちろん撮影禁止解禁前にも撮ることができましたが、今回はカメラのスイッチを入れたまま、城内の部屋を見学することも可能となっています。見学コースでは例えば、城がなぜ赤く塗られたのか、その理由を知ることができます。但しロマンチックな説明は期待しないでください。残酷物語を聞いて驚くことになりますので…。
 
チェルヴェナー・ルホタに次いで人気があるのが、ロマンチックなフルボカー・ナド・ヴルタヴォウ城です。広大な敷地内にそびえる白い外壁、そして童話の中から出てきたような塔を持つこの城館は、南ボヘミア最も人気のある観光地、そして最も多くのカメラマンの被写体となっている建物の一つです。またここから車でほんの30分ほど行ったところにあるクラトフヴィーレ城も、撮影解禁が特に歓迎される場所の一つに挙げられます。城の中からは、完璧な左右対称を成している庭園が眺められますが、この全景は誰もがカメラに収めたいと願うことでしょう。
 
また、カルルシュテイン城では、誰もがプロのカメラマン並みの作品を生み出すことができます。この中央ボヘミアの緑の丘の間に隠れるようにして立つ中世の古城は、チェコを訪れる観光客必見の地に数えられていますが、これにはプラハのごく近く(列車で約30分)というロケーションも大いに影響しています。チェコツーリズムの被写体アンケートでは、カルルシュテインは第3位にランキング。上位2位がシャトー・タイプの旧貴族の館であったのに対して、カルルシュテインは要塞タイプの城であることから、後者のいわゆる古城の中ではナンバー1と言えます。今年はカレル四世の生誕700年を記念する様々な行事がチェコ全土で開催されていますが、この国王はカルルシュテインの創設者でもあることから、今年この城を訪れる方は、この分更に充実した体験が期待できます。

チェコツーリズムのミニ・アンケートで上位を占めた、外内部で美しい写真撮影が保証されるこのほかの古城、城館としては、まずしばしば映画撮影の舞台ともなった美しいフラーデック・ウ・ネハニッツ城、長年に渡って聖マウルスの聖遺物箱の宝物を隠し持っていたベチョフ・ナト・テプロウ城、オーストリア=ハンガリー帝国皇位継承者フランツ・フェルディナンド・デステが長いこと居住していたコノピシュチェ城、あるいは中央モラヴィア地方、歴史の町オロモウツのすぐ近くに位置するボウゾフ城などが挙げられます。またチェスキー・クルムロフ城ヴァルチツェ城、テルチ城などの、ユネスコ世界遺産ももちろん高い人気を誇っています。

写真撮影のルール 

撮影解禁とはいえ、一定のルールは守らなければなりません。その一つが他のお客様の迷惑にならないこと。スマホでの撮影の際にはシャッター音を消すのがベターですし、また例えば貴族の寝室に置かれた古い花瓶を撮るため、これにちょうどよく反射する光を収めるシャッターチャンスを狙うあまり、何十回となく撮影を試して、ほかの見学ツアー参加者に足止めをくわせるなどということは、決してしてはならないことです。また三脚や自撮り棒、あるいはフラッシュの使用は依然として禁止されています。更に城の管理人により、主として安全上の理由から、例外的に撮影禁止が定められている場所もありますので、注意が必要です。例えばカルルシュテイン城内の聖十字礼拝堂がこれに当たります。そのためこの礼拝堂の様子は、思い出として胸にとどめておくのみとなります。
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