クルコノシェの山並みは、一年中どの季節をとっても美しいのですが、冬になると降り積もる雪によって、文字通り魅力あふれるおとぎ話の世界に一変します。それはゲレンデでのスキー中であれ、クロスカントリースキー中であれ、もしくは山の中の滝めぐりの旅の途上にも、尾根を縦走して山頂をめぐる際にも実感することができるでしょう。クルコノシェの山々が、チェコの山地の中で最多の観光客でにぎわっているのは伊達ではなく、本当に冬のバカンスのために特別にしつらえられたような場所なのです。

長い長いゲレンデ、みはるかす遠景、最高のサービス、降り注ぐ心地よい陽の光。これこそ、まさにクルコノシェのスキー場で過ごす一日を端的に示す言葉です。名高いのはシュピンドレルーフ・ムリーンのスキー場をはじめ、チェコ国内最高峰スニェシュカ山の直下にあるペツ・ポト・スニェシュコウのスキー場、近隣を移動する基点としてもふさわしいハラホフのスキー場、それからスキーだけではなく、スリルを求めてパラグライダーなども楽しめるロキトニツェ・ナド・イゼロウのスキーリゾートなどです。ゲレンデで素晴らしい一日を過ごした後に最高のリラクゼーションのひと時を堪能したいという方は、ハラホフのビール風呂をご利用ください。シュピンドレルーフ・ムリーンのホテル・プラハのウェルネス施設で蜜柑のエッセンスを使った特別なサウナで体を温めるのもよいでしょう。

山を越え、谷を超え

クルコノシェの山腹を移動するのに急ぎすぎてしまうと、周囲の自然の素晴らしさを見逃してしまうかもしれません。そうなってしまわないように、クロスカントリー用のスキーを履いて中央ヨーロッパの北極とも言うべきこの地で、整備されたコースのうちのどれかを選んでお試しください。例えばクルコノシェ街道は、谷を超え峠を越えて、山頂さえも結んでのびています。山の頂上にいたると、氷河によって作られたU字谷や急斜面、長くのびている台地、それに雪に覆われた村々からなる魅惑的な景色が目の前に広がります。

雪をざくざく踏み分けて

チェコ最大の山地の中を動き回るのに、スキーにこだわる必要はありません。冬であっても踏み固められた道を通って、他には見られない豊かな自然の中に分け入ることができるのです。その自然のおかげで、クルコノシェ国立公園ユネスコの生物圏保護区に指定されています。美しい自然が味わうことができ、同時にそれほど道の険しくないものとしては、ハラホフからムムラフスキー滝へ続くコースなどがあります。

夕食を堪能した後には最上のリラクゼーション

どのようにしてクルコノシェでの一日を終わらせるのが一番いいかというと、それはやはり名物料理を味わうことでしょう。クルコノシェ風キセロ(パン酵母を使ったスープ)、クライダ(きのことジャガイモのクリームスープ)、果物入りのクネドリーキなどは、チェコの伝統料理を出しているレストランや居酒屋ならば、どこでも食べることができます。夕食を堪能した後はリゾートホテルのウェルネス・トリートメントをご利用ください。リゾートホテルはハラホフシュピンドレルーフ・ムリーンペツ・ポト・スニェシュコウなどさまざまなところにありますので、翌日もチェコ最大の山脈で元気に素晴らしい一日を送れるように十分にエネルギーを補給なさってください。