チェコで最も標高の高いこの山脈がスキーヤーの天国であることは、ひと目見れば想像に難くありません。クロスカントリーの分野では、本当の意味でヨーロッパ随一と言われています。スキーを履いて是非クルコノシェ・ルートを歩いてみてください。山の美の白眉、多くのポイント、食の美、景色など、忘れられない思い出になることでしょう。

斜面、谷、山頂、鞍部をめぐる19kmにおよぶコースは完全に整備され、道標も整っています。クルコノシェ・ルートはハラホフから始まり、ザツレシュに至る道です。全区間に渡って赤白のひし形にスキーヤーをあしらった同一の標識が設けてあり、迷うことはありません。山岳センターには合計30枚の大型の地図を設置し、より詳しい案内に務めています。全区間の走破には2日を要しますが、クルコノシェを訪れる方の多くは一部分のみを歩いているようです。

滝、展望、どこまでも続く平原

まず、替えの衣類、地図、ワックス、携帯電話などの山に必要な装備を点検し、スキー板にしっかりワックスを塗って出発です。冒険はハラホフのバスターミナルから始まります。すぐにムムラヴァ川のロマンチックな谷の上りにかかり、美しい滝をさかのぼっていきます。続いてクラコノショヴァ・スニーダニェを経てヴォセツカー・ボウダに至ります。登りはズラテー・ナーヴルシーの交差点ウ・チティジ・パーヌーを経てヴルバトヴァ・ボウダまで続き、ここで標高1400mのコース中最高地点に到達します。雪に覆われた山岳道路を通って、ホルニー・ミーセチュキに至ります。

クルコノシェのベストコースはいかがですか

ホルニー・ミーセチュキからはメドヴェディーンの斜面に沿ってシュピンドレルフ・ムリーンまで気持ちの良い下り坂が続きます。コースはここからコプシヴニークを経てチェルナー・ホラへと続きます。この辺でご自身へのご褒美はいかがですか?もうすこし行くと、人気の山小屋ナ・ロスツェスティーがあります。クルコノシェ名物のキセリー(酸味スープ)で体を温めるか、クバ、シュペコヴェー・クネドリキ、自家製ケーキなどを試してみてください。料理のにおいが谷まで漂っているかもしれません。休憩のあとはリシュチー・ホラを経てスニェシュカと足元の谷の絶景を眺めながら進みます。ルートは更にフルンチールスケー・ボウディ、ヤヴォルスケー・ボウディを経てペツ・ポド・スニェシュコウに至ります。体力に自信のある方は、更に約5kmの登りでボウダ・ヤナに至り、マラー・ウーパに出ます。ここから気持ちのよい下りとなり、リセチンスカー・ボウダの近くを通ってホルニー・アルベジツェに至ります。ここから再びリーホルスカー・ボウダまで約5kmの登りとなり、続いてザツレジュに下り、ルートは終了します。

国立公園の中心部に550kmのコース

コースはもちろんクルコノシェ・ルートだけではありません。本当のクロスカントリースキーを楽しめるコースは他にもたくさんあります。コースの総延長は550kmにもおよびます。人気があるのはベネツコ周辺、スキーリゾート・フラビェンカ・フ・イレムニツィ、またはキトニツェ・ナド・イゼロウヤンスケー・ラーズニェの周辺です。お好みのコースをお選びください。