このサイクリング・インラインスケート王国には、全長40キロの新しく舗装されたコースが整備されています。自転車でも、インラインスケートでも、保護地に指定されている美しい自然に囲まれたティハー・オルリツェ川の谷間をお楽しみいただけます。沖積地に流れる大きく曲がった川や高くそびえる崖はこの地域の特徴です。各コースに沿って、興味をそそる観光スポットが点在していますのでお見逃しなく。
謎めいた遺跡を発見する
サイクリングコースの出発点になっているのは、聖母マリアの被昇天教会が目印となるウースティー・ナド・オルリツィーです。そこで三つのおすすめのコースのうちどれかを選んでスタートするとよいでしょう。例えば、レトフラド行きの、新しくできた15キロのサイクリング、インラインスケートコースを走ってみましょう。途中ランシュペルクというゴシック様式の古城に寄って、見晴らしのよい塔の上からの景観を一望しながら身体を休め、遠くから望んでいたジャンパヒ城の中を探検して行きましょう。目的地のレトフラドでは、工芸博物館を見学することができます。
伝説の源泉とロマネスク様式のロタンダ
サイクリングはその土地の重要な名所をたどるには快適な方法だと言えます。例えば、ウースティー・ナド・オルリツィーからチェスカー・トシェボヴァーに走る、10キロのコースがお勧めです。途中巡礼の名所になっている山や、治癒力があると言い伝えられている、クリスタルのように澄んだ水の源泉を味わうことができます。さらに、中世ロマネスク様式の、聖カタリナのロタンダ(円形建築物)を訪れたり、コズロフ丘にある展望台に登って、すばらしい見晴らしを楽しんだりすることができます。
迷路を出る道を探す
ウースティー・ナド・オルリツィーを起点に、ホツェニ行きの、サイクリング、インラインスケートの15キロのコースを走ると、美しい自然を楽しみながら、チェコの重要人物の一人のライフストーリーを見ることができます。ブランディース・ナド・オルリツィーにある自然の藪で作られた迷路を抜け、「諸民族の教師」と呼ばれているヤン・アモス・コメンスキー(コメニウス教育学者)の記念碑を通って行くと、見事な岩や崖を特徴とするヘムジェとペリニという指定保護地が見えてきます。