パーラヴァ地方の自然探訪の旅の基点としてまず挙げることができるのは、崖上にバロック様式の城館が屹立し幻想的な雰囲気の漂うミクロフです。パーラヴァへのゲートウェイとしては、パーラヴァ地方最高峰ディェヴィーン岳の麓のワインの里パヴロフも挙げることができます。近辺には南モラヴィア地方を代表する名所のワイン街道があります。ワイン街道の道標の設けられたコースを利用すると、パーラヴァ丘陵地帯でサイクリングやハイキングを楽しみ、ヨーロッパ最高の品質を誇る極上のワインを味わうこともできます。わけても秋のぶどう収穫祭の時期には旬のワインを思う存分ご堪能いただけます。
マンモスの生息した地域を探訪する
パーラヴァ地方にはアウトドアに適した場所が数え切れないくらいたくさんあります。チェコ共和国の重要文化財で世界的にも有名なヴィーナスの小像が発掘されたドルニー・ヴィェストニツェでは、先史時代のマンモスを狩猟していた原始人の足跡を探訪することができます。自然が恋しいというときは頑丈な靴を履いて自然に繰り出してください。スウェーデン軍に略奪される前は実に見事な城郭だったヂーフチー・フラディ(「少女たちの城」の意)の廃墟を訪ねてみてください。パーラヴァ地方の最高地点ディェヴィーン岳とオボラ山を分けているソウチェスカ(「渓谷」)までのハイキングでは自然の醍醐味を満喫することができます。当地の急峻な岩壁は地質学の教科書に格好の教材になるでしょう。
周囲を眺めるだけで自然美を堪能できる
大パノラマの美しい景色がお好きな方は、ホルニー・ヴィェストニツェを見下ろす石灰岩のマルチンカ丘に登るのがよいでしょう。頭上を鳴きながら飛びまわるのは当地の風景の一部になっているコクマルガラスの群れです。ロマンあふれる数々の伝説に彩られたスィロトチー・フラーデク遺跡に向かうのもよいでしょう。お勧めの時間帯は夕方で、この地の城址や断崖が夕日が染まり色合いが微妙に変化していく様子を眺めることができます。
鳥の避難所と寂びれた小さな教会
ノヴェー・ムリーニ貯水湖を訪問せずにパーラヴァ地方を旅行したとは言えません。上部貯水池と下部貯水池は、レクリエーションや休息、それにウインドサーフィンに代表されるウインタースポーツに最適な場所になっています。中部貯水池は自然保護区に指定されており鳥の巣作りのための人工島などをご覧になれます。小さな教会が見えるような気がするかもしれませんが、それは錯覚ではありません。ここはダムの底に沈められたムショフ村の跡地なのです。この地からチェコ共和国の珠玉の文化財でユネスコの世界遺産に登録されているレドニツェ=ヴァルチツェ地区までは遠くありません。当地の絢爛豪華な城館と美しい公園群が、公園内の情趣豊かな建造物とあわせて世界的にも最も大きく最も美しい庭園世界を形成しています。休暇でご滞在中に心身のリラクゼーションをお望みの方は、ぜひレドニツェ温泉のウェルネス・トリートメントをご利用ください。ラベンダーの香りと組み合わせた蜂蜜ボディラップなどのトリートメントをお試しになり、最上のリラクゼーションのひと時をお過ごしください。