オロモウツのホルニー広場は、町の中心と考えられています。オロモウツの最も重要で最も歴史ある広場で、幾百年にわたり、その名に恥じることのない立派な建物が周囲を取り囲んできました。なかでも注目すべきは、エデルマン、ぺトラーシュ、サルマの3つの宮殿です。
ホルニー広場は、何世紀の時間を経てたぐい稀な美しさと優雅さを身につけた広場です。ここでの一番大きな宮殿はバロック様式のサルマ宮殿で、5つの棟を持つ貴族の館です。すぐそばには、元のゴシック様式からバロック様式へ建て替えられたペトラーシュ宮殿があります。この宮殿を有名にしているのは、建築学的見地からだけでなく、ヨゼフ・ペトラーシュが1746年、当時のオーストリア帝国内で始めての学会「ソシエタス・インコグニトルム」をここで設立したという出来事でしょう。詳しい研究に値する3つ目のバロック宮殿は、エデルマン宮殿です。古い家から直接にバロック様式に建て替えられ、装飾豊かなファサードや新約・旧約聖書からのモチーフが描かれたルネサンスのレリーフなどがご覧いただけます。