20世紀の70年代まで、建築家オスカル・ポジーシュカが設計した賃貸住宅の1階(日本式には2階)の洗練されたカフェに知識人、学生、有閑マダムたちが議論に花咲かせていました。どんな香水の香りが漂っていたのでしょうか。
この建物は、化粧品メーカー・コンヴァラリアの工場オーナー、ミクラーシェク夫妻が建てさせたものです。彼らのひとつの支店が、その建物の地階にあったことから、建物全体がこう呼ばれるようになりました。この建物は面白い間取りをしていました。ひとつの階は2世帯のみ、それぞれが4つの部屋を持つ贅沢な作りのアパートでした。6階建てのこの建物には、ブルノで一番短いパッサージュが併設されていて、チェスカー通りとヴェセラー通りを結んでいました。