ヴラノフ・ナド・ディイー城
ディエ川の美しい渓谷を見下ろすバロックの真珠へ、是非足を運んでください。現在の姿は、エルラッハ(Erlach)出身の宮廷建築家ヨハン・ベルンハルト・フィッシャーによって建てられました。彼はまた、ウィーンのカールス教会やブルノの青果市場にある噴水の作者でもあります。当時の城は、有名な貴族の屋敷に属していました。

中世にルーツを持つ城

現在の城は、中世の城が再建されたもので、最初に言及されたのは1100年頃でした。城は、ディエ川によって形成されたモラヴィアの国境を保護するために使用されました。その後、城の所有者は、高いお金を出してバロック様式の城へと改築しました。今日見られる城の姿は、その時からほとんど変わっていません。

現在この城は国が所有しており、観光シーズンが来ると、歴史と芸術を愛する多くの人々が訪れます。城の内部には、17世紀の終わりに作られた記念碑的なホールがあり、ヨーロッパのバロック芸術の宝石の1つとなっています。豪華な内装のインテリアからは、18世紀の終わりから19世紀全体にわたってこの城に住んだ貴族の高貴な文化が感じられます。

神聖ローマ皇帝カレル4世は、城の魅力的な所有者であったスペイン出身のピニャテリの侯爵マリア・アンナを幾度も訪れました。見学の際は、美しいバロック様式のフレスコ画が施された、祖先アルタン家のユニークで幻想的な楕円形のホールをご堪能ください。また、城の庭園でもおくつろぎ頂けます。