レオシュ・ヤナーチェクの最盛期の作品の数々が初演された劇場、そしてヨーロッパ大陸で初めて電気による照明設備が導入された劇場として名高いのが、現在マーヘン劇場と呼ばれるここです。
前身は、1882年に完成した新ドイツ市民劇場ナ・フラドバーフ劇場です。まだブルノの街自体電気が行き渡らない時代に、ここはヨーロッパ初の電気照明を取り入れた劇場だったのです。この目的のために、劇場内には小さな蒸気発電所が設置されました。設計者はあのトーマス・アルヴァ・エジソンで、彼のオリジナルの配線設備の一部が、今も劇場フォワイエに展示されています。1918年のチェコスロヴァキア独立後、劇場はチェコ人の手に渡りました。これより次第にチェコ人的な要素へも開放されていった事実は、ヤナーチェクの作品全てが1919年よりここで初演されたことからも明らかです。しかししばらくの間、1965年までは、ヤナーチェクの名前を劇場名にすることはかないませんでした。
住所
Národní divadlo Brno, p.o., Dvořákova 11, 657 70 Brno