ノンアルコールで頭すっきり
チェコのコカ・コーラから、ノンアルコール・ワインまで…ここではチェコ人の大好きなノンアルコール飲料の中から代表的なものをご紹介いたしましょう。

好きなんだから、しょうがない 

共産党政権下のチェコスロヴァキアで、アメリカのコカ・コーラに対抗して作られた、チェコ版コーラ「コフォラ」は、ヒット商品となり、現在も生産され続けています。チェコ人でコフォラを悪く言う人はまずないと言っても過言ではなく、誰もが「好きなんだから、しょうがない」と言いつつ、好んで飲んでいます。コフォラはコーラに比べて甘みが控えめで、ハーブや自然のエッセンスの風味が感じられ、更にエキスパートによれば、酸味も加えられているとのこと。最も美味しいのは冷えた生ビールならぬ生コフォラ。大抵のレストランでオファーされていますので、是非お試しください。

ビールの味をしっかりとどめた、アルコール0%のノンアルドリンク 

チェコは美味しいビールの名産地として世界に名を馳せています。そして他国同様、チェコにも通常のビールのほか、ノンアルコール・ビールが存在します。中でも最もポピュラーな銘柄がビレルで、レストランはどこでも、フルーツ味を含め、様々な種類のものを取り揃えています。またノンアルコール・ビールの製造の様子をご覧になりたいという方は、是非チェコ国内のビール醸造所がオファーしている工場見学を試してみてください。

世界的クオリティのワイン 

南モラヴィアの村、ラクヴィツェは、チェコのワイナリーの中では珍しい、ノンアルコール・ワインを作るヴィンセクト・ミフロフスキーの所在地として知られています。フランスのヴィン・デュ・モンドによると、この銘柄は世界最高水準のものとされています。ノンアルコール・ワインもまた、繊細且つ自然のスパークリングが特徴で、アルコールなしでもその味と質を維持しています。このワイナリーでは、最新の技術設備を備えた工場の見学も、最も権威ある専門家の解説付きでオファーしています。



旅のヒント 
ノンアルコールのシャンパンは、チェコ伝統のブランド、ボヘミア・セクトが生産しています。ワインのテースティング付き工場見学は、こちらでお申し込みいただけます

疲れを吹き飛ばす 

チェコには、鉱泉水を噴出する源泉が数多く存在します。この水は温泉治療プログラムにも利用されていますし、瓶に入れて飲用水としても利用されています。種類は実に様々で、その成分、味により誰もがお好みの物をお選びいただけます。中には文字通り奇跡的な治癒効果を発揮するものもあります。チェコのミネラルウォーターで最も有名なブランドとしては、カルロヴィ・ヴァリ近郊を本拠地とするマットーニが挙げられます。ミネラルウォーター・ボトリング&ミネラルウォーター・マットーニ博物館では、生産の様子のほか、マットーニの歴史も知ることができます。またモラヴィアの町、ルハチョヴィツェの「ヴィンツェントカ」も有名で、特にウィーンの皇帝の宮廷でも飲まれていたことで知られています。喉の痛みや呼吸困難などの症状に効用があり、ロングコビッドと呼ばれるコロナ後遺症の症状を和らげる働きも発揮しています。さらに聖マウルスの聖遺物箱があることで知られる西ボヘミアベチョフ・ナド・テプロウ近郊は、有名なマグネシア・ブランドのミネラルウォーターの生産地となっています。マグネシウム、その他の鉱物の含有度が高いことから、疲労を癒す効果があります。