チェコには様々な歴史遺産があります。そのうち特に重要、貴重なものは、ユネスコの世界文化・自然遺産に登録されていますが、これら世界遺産は現在以下の14ヵ所となっています:チェスキー・クルムロフの歴史地区、テルチの歴史地区、プラハの歴史地区、クトナー・ホラの聖バルボラ教会のある歴史地区とセドレツの聖母マリア被昇天大聖堂、ジュジャール・ナト・サーザヴォウの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会、レドニツェとヴァルチツェ地区、ホラショヴィツェの歴史的集落、クロムニェジーシュの庭園と城、オロモウツの聖三位一体柱、ブルノのトゥーゲントハット邸、トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウスのバシリカ、リトミシュル城、クラドルビ・ナド・ラベムの国営馬飼育場、エルツ山地/クルシュネー山地の鉱業地域。
クラドルビ・ナド・ラベムの国営馬飼育場

飼育場の敷地全体は、改築・整備されており、現在城や敷地内の建物、あるいは飼育場周辺などを対象にいくつかの見学コースが用意されています。この他飼育場は毎年数回大規模な大会、イベントを開催、一般の人々が直接オールドクラドルーバー馬を目にする機会を提供しています。中でも最も有名なものとしては、4月のルドルフ杯 ― 国際トロットレース、5月のオールドクラドルーバー・ホース・デー、9月の家族団らんの集い「クラドルビ・ナルビ」、10月のフベルト乗馬会などが挙げられます。
クルシュネー山地鉱業地域

この地方には、地上・地下鉱山、冶金施設、その他鉱山作業に関連するおびただしい数の歴史遺産が保存されています。クルシュネー山地は鉱業部門の法制度、管理手続き、学校制度の発展において、世界的に多大な影響を及ぼしてきました。また通貨制度の発展にも貢献していますが、このことはヤーヒモフのトラル(ヨアヒムスターラー)が300年以上欧州全体の通貨として使用され、米国通貨・ドルの語源ともなった事実が物語っています。クルシュネー山地の鉱業地域では、鉱業、冶金部門における重要な発見、新考案も生まれています。これらは特に16世紀以降、クルシュネー山地から欧州全体、そして世界中に広がっていきました。