訪問される方々にとって天国のような場所
その美しい自然の多様性と、歴史的な見どころに富むピルゼン県の風景は、だれが訪れても身近に感じることが出来るでしょう。
その美しい自然の多様性と、歴史的な見どころに富むピルゼン県の風景は、だれが訪れても身近に感じることが出来るでしょう。氷河湖と深い森に満ちているシュマヴァ(Šumava)山脈、チェスキー・レス(Český les)山地の手つかずの自然、また、軍用地として長い間立ち入り禁止になっていた神秘的なブルディ(Brdy)山地は、正真正銘の自然遺産の宝物とされています。広々とした森に覆われた丘、生き生きと流れる小川や満開の牧草地は、地上の天国と表現しても間違いないでしょう。この風景は、歴史的な見どころをそこかしこに隠しています。ロマンチックな遺跡、壮大なお城、貴族のシャトーや魅力的な街、寛ぎをもたらす保養地、対話型博物館あるいは家族全員向けの施設などは、是非とも訪問する価値があるでしょう。県内の数百にも及ぶ文化施設は、無限のアトラクションを提供しています。さらに、近代的な都市であるピルゼン市は、由緒正しき大学と重要な産業遺構、文化施設が所在する場所です。その文化を尊重する高い意識は、2015年に獲得した「欧州文化首都」というタイトルに表されています。
この地域は、まるでハイキング愛好者のために創造されたかのような地形で、山地や深い森は、楽しいハイキングやサイクリング・ルートになっています。例えば、シュマヴァ(Šumava)山脈は、Eurovelo 13サイクリング・コースや「黄金の小道」という歩行者向けの長距離ハイキング・コースなどを提供しています。それらのコースの中には、チェコ・ドイツ国境を超えるものさえあります。また、冬の間、シュマヴァの牧草地は、スキーヤー天国に変わります。その山脈の麓には、ホドスコ(Chodsko)という民族的伝統を保存して伝統的な習慣が生き残っている地域があります。この地域を訪れると、まるで時間が止まっているかのようで、魅力的な雰囲気や伝統的なケーキを味わうことができます。さらに、この雰囲気や味は、毎年夏に開かれる地元の祝祭「Chodské slavnosti」でも楽しめます。やや忘れられがちではありますが、北ピルゼン地方やタホフ(Tachov)地方も、丘の多い森の中に、素晴らしいバロック様式の建築物を秘めており、丹念に深い森を散策すると、神秘的な過去の秘宝を見つけ出すことが出来るかもしれません。夏になると、バロック文化イベントなどの折に、この地方に点在する様々な見どころを再発見する方が増加するようです。加えて、ピルゼン市においても、文化的示唆に富み、生き生きとした雰囲気が充満する「自由の祝祭」や「歴史的な週末」、「ピルスナー・フェスト」などのユニークな催しが数多く行われます。
 
忘れてはならないのは、ピルゼン地方は、お子さんのいる家族にとっても最適な目的地だということです。ピルゼン市には、美しい動物園の他、人形博物館、あるいは恐竜パークなどがあります。そして、来館者を中心にして宇宙が回る3Dプラネタリウムや、世界でも特徴的な科学センターも、是非、見学すべき場所の一つです。また、野生動物の愛好者は、大鹿や狼、オオヤマネコを自然な環境で観察できるシュマヴァ国立公園ビジターセンターを高く評価されるでしょう。さらに、アウトドア・パークやバイク・パークなどが、アドレナリンによる興奮を求める方のためにお待ちしています。そして、1842年以降、世界のビール物語を紡いでいる、あの有名な「ピルスナー・ラガー」は、今日も、ピルゼンの名声を世界に伝え、毎日、数えきれない来訪者がビール工場の構内を訪れて試飲を堪能しています。つまるところ、ピルゼン県は、ビール工場や美味しい料理の愛好者にとっての天国=「ビールの保養地」でもあるのです。