クショヴォクラーツコとラコヴニツコ地方には、ピルゼンの近くで４つの川が合流したベロウン川が流れています。ベロウン川の近郊では、マラー・アメリカ（Malá Amerika）と、ヴェルカー・アメリカ（Velká Amerika）と呼ばれる自然地形、化石の博物館と保護地区のスクリースカー湖（Skrýkská jezírka）、荘厳なクシヴォクラート城、ジェブラーク城、トチュニーク城、または、ケルト人の中心地であったニジュボル城などの代表的な観光スポットが挙げられます。
チェコのお城の中でも見事に保存されたゴシック様式のクシヴォクラート城
この地の象徴的な建造物であるクシヴォクラート城は、チェコ国内でも一番古い城に属し、名前の由来は曲がって（チェコ語でKřivoは曲がっての意味）できた城の基盤が由来していると言われています。この壮大な城は、深い森の中に隠されていた大規模な歴代のチェコ王家の狩猟場としても利用されていました。城の中で最も貴重なのは大規模な円塔であり、プラハ城のヴラチスラフ·ホールに次ぐ、国内最大規模の王の間です。また、フステンベル（Füstenber）図書館には、なんと約30万冊をが保管されています。フデルツェと呼ばれる塔には、有名な伝説の錬金術師エドワード・ケリーが、脱走に失敗し骨折したという歴史も残されています。大塔内には、広範な狩猟コレクションを見学することができます。クシヴォクラーツコ地方で行われる文化行事や伝統的な市場では、クシヴォクラートの人々の職人技がなす工芸品に触れ合うことができます。
ロマンチックな城の遺跡と歴史的な偉人
現在は廃墟となっているゴシック建築の最高峰クラコヴェツ（Krakovec）城は、プラハから追放され、異教徒として宣告された説教師ヤン・フスの最後の住みかでもありました。火災によって破壊されŽebrák城からわずか数メートルしか離れていないところにあるTočníkは、独創的なアレンジで設計された部屋の数々や、王が個人的な使用目的および保護のために利用した部屋まで見所がたくさんあります。そして、ハーモソフ農家へ行けば、木造レンガ造りの家と厩舎と農村の生活を見学することができます。昔から続くこの地の伝統農業、工芸品や習慣を堪能してください。
ラーニ城 - チェコ大統領の避暑地
バロック様式のラーニ城（Lány）は、チェコ共和国大統領の公式の避暑地であり、クシヴォクラート地方の深い森の中にあります。城は、チェコスロバキア初代大統領T・G・マサリクの誕生日および命日のみ、一般に公開されています。しかし、城の庭園内は、一年を通して訪問することができます。ラコヴニツコ地方は、美食の宝庫です。また、王家のビール・クルショヴィツェ（Krušovice）の醸造所の見学ツアーでは、おいしいチェコのビール製造方法を学ぶことができます。
クシヴォクラーツコとラコヴニツコ地方が交差するこの地へは、自転車、徒歩、船、または馬に乗って行くことができます。 ボヘミアカルスト地形とカルルシュテイン城へも、是非足を運んでください。
