クシヴォクラツコ景観保護地区にひっそりと佇むこの城は、木々に囲まれた絶好の地ゆえ、歴代チェコ国王たちのお気に入りでした。この王居は13世紀、プシェミスル王朝 (Přemyslids) 統治の本拠地として建造されたもので、現在でも、チェコ国王とその輝かしい生活様式の痕跡が随所に見られます。城内にあるホールでは祭典や祝宴が催され、数多くの政治対談や、重要な外交交渉が行われてきました。
ツアーに参加すると、後期ゴシック様式のチャペルやロイヤルホールの装飾に目を奪われるでしょう。図書館の52,000冊に及ぶ蔵書には圧倒されます。拷問部屋に足を踏み入れると、寒気を感じるかもしれません。大聖堂からの壮大な景観もお楽しみいただけます。城で開催される文化イベントや伝統的なマーケットでは、クシヴォクラツコ地域住民による工芸品が並びます。
見どころ
円筒形の巨大な塔があるこの城の最大の見どころは、ロイヤルホールです。もっとも貴重なこの建物のアーチ型天井には星型のデザインが施されています。プラハ城のヴラディスラフホール (Vladislav Hall) に次ぐ、チェコ共和国で2番目に大きなホールです。毎年8月の第一週に、お城の中庭で伝統工芸フェアとKřivořezání 木彫りフェスティバルが開催されます。木彫り職人の熟練の技や、作品の普遍性を観賞することができます。