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バチャの摩天楼「21」
ズリーン21~バチャ高層ビル
「今日の夢を明日は現実に変える」と言ったのは、自身の商売が最盛期を迎えていた靴職人のバチャ(J. A. Baťa )でした。。そしてまた、実際にズリーンの町をチェコスロバキアで唯一、「アメリカ」の都市へと発展させました。
機能主義建築と近代的な技術を、新しい企業経営の手法と組み合わせました。時は金なりというアメリカ主義に習って、自身の社長室があるオフィスにエレベーターを設置し、経営効率の最良化を図りました。高層ビル「21」を建設した当時、ヨーロッパで二番目に高いビルとなりました。近年、バチャ氏のエレベーター設備が整った建物は、丁寧な改修工事を終え、洗面器やエアコンなど当時の状況が詳細に残されています。 「21」の上階には、一年中開いているテラスがあり、そこからはバチャ氏が残した町のユニークなパノラマの景観を楽しむことができます。
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Skyscraper 21 - Zlín
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似ている体験
ズリーン
綿密な計画に従って建てられた機能主義のこの町は、チェコのみならず世界でも珍しい、戦間期の近代都市計画と建築を証明するユニークな遺産となっています。ここでは邸宅も、家屋も、アパートも、労働者の住居区も、集団住居も、公共施設も、チェコ最初の高層ビルも、そして通りの方向、建物の位置に基づく番地設定にいたるまで、全てが倹約と合理化、機能化の精神に基づいています。建物がどれも同じような外観の独特な町、ズリーンを是非訪ねてみてください。