ミクロフ広場の現在の姿は、1584年にそれまで立っていた木造の建物が火災で焼失した後に生まれたものです。

ミクロフ城への入場門的役割も果たしている広場の一端は、ルネッサンス様式を基盤にした建物と、美しいアーケードにより形成されています。

ルネッサンス式の建物の中でも最も注目に値するのが、「騎士の家」。これは16世紀後半に、何軒かのゴシック式の家を改築してつなげた結果生まれたもので、聖書、神話の場面を描いたズグラッフィート装飾で、広場の中でも際立った存在となっています。ズグラッフィートは外壁の2/3を埋め尽くしていますが、このことは、この建物がもともと2階建てであったことを示しています。広場の次なる見所は、三位一体像。三位一体の姿のほか、ここには信仰、希望、そして愛情を象徴する天使の像もみられます。広場にはまたペスト柱も立っていますが、これを囲むヤン・ネポムツキー、フランシスコ・ザビエル、そしてカルロ・ボッローメオは、いずれも町の住民をペストから救った人物とされています。ペスト柱は、1724年、ディートリヒシュテイン統治時代に建てられたものです。