信じ難いかもしれませんがホラショヴィツェにある建物の数は、村の存続している800年間変わっていません。今日でも離れの穀物倉庫や馬小屋のある民家が17軒、鍛冶場、居酒屋が2軒、それに聖ヤン・ネポムツキーの小礼拝堂をご覧になれます。ただしホラショヴィツェは野外博物館ではなく、当地の大部分の家屋では普通の生活が営まれています。地元の住民は数多くの文化行事を催しており、2月の謝肉祭、4月にメイポール(五月の柱)を立てて行う春祭りのほか、7月の農民祭にはボヘミア地方伝統市も立ちます。
レース飾りのような妻飾り
この村が現在のような表情を見せるようになったのは19世紀のことです。当時地元の農民たちは農奴制から開放され、それぞれ自分の家屋を華やかな農民風(南ボヘミア風)バロック様式の家屋に改築しはじめました。そのようにして、もとは質素な中世以来の広場に細部にこだわった妻飾りを持つ民家が並ぶようになり、現在では世界中から観光客が訪れるまでになりました。
思い出以上のものを持ち帰る
ホラショヴィツェにお越しになったら地番が6番の民家にぜひお立ち寄りください。この民家の中庭では20世紀前半までの農民の生活の様子を見学することができます。また、陶芸工房でオリジナルの茶碗や水差し、カップなどを作ってもらったり、自分の名前や住居番号を入れた表札を作ってもらって南ボヘミア地方に典型的なモチーフなどをアレンジしてもらうこともでき ます。
ケルト神話のパワースポット
特別なエネルギーがみなぎるパワースポットに興味がおありの方にお勧めなのが「ホラショヴィツェのストーンヘンジ」です。村の高台にケルト人の残したストーンサークルがあり、周囲の見事な展望が開けています。この高台からはホラショヴィツェの街並みだけでなく、ボヘミア地方で最も美しい城の一つフルボカー・ナド・ヴルタヴォウのフルボカー城の勇大なシルエットも眺めることができます。この場所の独特の雰囲気はとりわけ夏至の祭りが行われる頃にいっそう強く感じることができます。
周辺の観光地
ホラショヴィツェ近郊には他にもユネスコの世界遺産があります。ヴルタヴァ川を睥睨するチェスキー・クルムロフ城には、世界的にも希少なバロック劇場が現存しています。チェスキー・クルムロフの街にも中世の雰囲気が満ちあふれています。
住所
Holašovice 43
373 84 Dubné