丘の上の壮大な聖堂
聖堂は、
西ボヘミアのプルゼニュ近くにあるプシェシュティツェの丘に、ほぼ一千年近くの間建ち続けています。ゴシック様式の教会の収容人数が18世紀前半の時点で不足してきたことから、
バロック様式の
壮大な聖堂が建設されました。1750年から1775年の間に、
キリアーン・イグナーツ・ディーンツェンホーファーの設計を元に建設されています。ディーンツェンホーファーは1751年の死の直前まで建設を請け負い実行しました。しかし、元のバロック時代の計画に従い塔の建設が行われたのは、大々的に聖堂が改装された1995年になってからのことであったという話も、興味深い事実です。
チェコのクリスマスには欠かせないバロック音楽
プシェシュティツェはまた、教師を職とし副業で
バロック音楽作曲家をしていた
ヤン・ヤクプ・リバが生まれた場所であることでも知られています。彼は民謡を収集し、1300以上の曲を作曲しました。最も有名な曲は
チェコのクリスマスミサ曲で、クリスマスシーズンにはどの合唱団でも欠かすことはできない、定番のレパートリーとなっています。