シュテルンベルク城は、モラヴィアの、オロモウツから北に行ったところにある同名の町に位置しています。この古城はチェコの由緒ある貴族の家系、シュテルンベルク家と深い関係があります。城は現在国家の管理下にあり、夏の観光シーズンには一般公開されています。過去には廃墟となっていた時期もありましたが、19世紀に、この時代に広まったロマンシズム的雰囲気の中、当時の城主が城の改築を決意、そのおかげで今日私たちもこの美しい城の姿を楽しむことができるのです。  

歴史を再現する、歴史的な古城

オロモウツの近く、低イェセニーク丘陵の麓に位置するシュテンベルク城は、13世紀に由緒あるチェコの貴族、シュテンベルク家により設立されました。創設当時のものとしては、城砦の一部、本館の壁、そして巨大な円塔が挙げられます。この他の部分は、19世紀に当時流行した懐古ロマン主義の精神で新たに建てられたものです。

シュテンベルク城ご見学の際には、次の3コースからお選びいただけます。①「リヒテンシュタイン家のコレクション」コース(城の最後の城主となった一族のコレクションをご覧いただけます)、②「貴族の生活様式」コース(19世紀末から20世紀初頭にかけての貴族の生活の様子を解説いたします)、③台所から天井裏まで(暖房、浴室、食器用エレベーターなど、城内の技術的な面をご紹介します)。城内ご見学の後は、城に属する自然公園を是非ご散策ください。これは、20世紀初頭にウィーンの建築家アルベルト・エッシェにより整備されたものです。

城以外の見どころ 

このモラヴィアの町の観光スポットは、古城だけではありません。まず城のすぐ近くには、旧アウグスチノ会修道院が立っています。この建物は一般公開されていますが、修道院廃止後未だにその用途が決まらない状態にあります。現在ここでは、修道士の生活の雰囲気こそ、味わうことはできませんが、様々な展示物を見学することができます。修道院の敷地内には、美しいバロック式の教会もあります。このほかシュテルンベルクには、「時のエクスポジション」と呼ばれるモダンな構想の博物館があります。ここでは時計、時間の計測、様々なカレンダーなど、「時」をテーマとした様々な展示をご覧いただけます。