今年、国内のいくつかの観光名所は、国を支配した家系、ハプスブルク家の痕跡を辿ります。彼らはチェコの地を1918年まで支配していました。復活祭以降、城、城館や他の見どころの観光シーズンが始まることを楽しみにしている方々は、更に楽しみが増えますよ。新しく公開される場所や新ルートが、皆さんを待っています!
2024年-ハプスブルク家の物語を追って
ハプスブルク家は約300年間、チェコを支配しました。この間に様々な痕跡をこの地に残し、永久にチェコの歴史の一部となったのです。今年は絶対に コノピシュチェ 、 プロスコヴィツェ 、 ザークピ 、 ヴェルケー・ロシ二 などの城館や ボウゾフ城 を訪れてください。これらの城で、この名家の名残を最も多く目にすることができるからです。コノピシュチェ城 のプライベート・スペースを覗いてみれば、ハプスブルクの皇位継承者であるフランツ・フェルディナント・フォン・エスターライヒ=エステが生きた時代へ、100年ほどタイムスリップしたように感じることでしょう。大公と妻のゾフィーは、城を豪華な邸宅に作り変え、温室のある鑑賞用庭園を作りました。4月から11月に実施されるイヴニング・ツアーでは、当時のオリジナルの家具と一家のプライベートの品々を揃えた部屋を見学できます!
Konopište Chateau Garden
ここでは成長期の子供達の写真、あるいは1914年6月に運命の暗殺事件が起きたサラエヴォへの最期の旅行の際に、ゾフィーが身に着けていたドレスを目にすることができます。ドレスには、彼女に死傷を負わせた銃弾の跡がはっきりと残っています。コノピシュチェ城で公式に「ハプスブルクの年」が始まるのは5月19日から。この日、プラハからベネショフへフランツ・フェルディナントのサロン車両が供えられた、特別な蒸気機関車が走ります。そして、このプロジェクトは8月24日に 城・城館ナイト と銘打ったお祭りでクライマックスを迎えます!
Ploskovice, ©Richard Ševčík, Shutterstock.com
城館のあるプロスコヴィツェ と ザークピ は、ハプスブルク家のフェルディナント5世皇帝が休息のための夏の宮殿として選んだ場所です。ですから、ザークピでは19世紀半ばに大きな改装工事が行われました!現在ここには、ハプスブルク家が施したと同じ調度が、当時の写真を基に再現されています。当時の技術を復活させているのは見どころです。これはプライベートのエレベーターで、年老いた君主が城の中を移動しやすいように設置されました。また他にも音楽演奏機械、オーケストリオンという発明もあります。7月、プロスコヴィツェ城にはピアノ・ノービレのある改装されたメインコ―スがオープンされます。
Zákupy Chateau ©NPÚ
ヴェルケー・ロシ二 や ボウゾフ では何が待っているでしょうか?ロシ二ではフランツ・フェルディナント・フォン・エスターライヒ=エステの妹である、エリザベート・アマーリエ・フォン・エスターライヒの寝室に入れるようになります。ボウゾフでは19世紀と20世紀の境目にドイツ騎士団総長であった、オイゲン・フォン・エスターライヒのプライベートルームを見ることができます。
見逃せないニュース!
東ボヘミア の リトミシュル城 へ行くなら、期待できること間違いなし。 UNESCO 文化遺産を目にすることができるというだけでなく、特別な見学コースに参加すれば、この城がなぜUNESCO文化遺産指定されたか納得できるはず。しかも新しくオープンされるコースもあり、7月以降、昔の台所や城の塔に入ることができます。Litomyšl Castle
シュマヴァ の ヴェルハルティツェ 城では、中世に王の戴冠式で使われた宝物を保管していた倉庫を見ることができます。 南モラヴィアの城館 の城館、リスィツェでは庭園の再現が終了し、当時のユニークな技術であるイチジク栽培室のスライド式の屋根を見学することができます。 南ボヘミア にも新しく公開されるものがありますよ。 チェスキー・クルムロフ 城のエリア内には、改修された夏の宮殿べラリアや 「金の王冠」修道院 にバロック時代の薬局がオープンされます!
Lysice Chateau