ちょっと変わったホテルをお探しの方にお勧めの、チェコ版ギネスブック掲載に値するホテル。例えば最も細いホテル、タワー・ホテル、あるいは宇宙船の中にいるような気分が味わえるホテル、最古のホテル、部屋が1つしかないホテル、またはチェコで最も高い、雲の中に立つホテルなどをご紹介いたしましょう。
チェコで最も細いホテル:プラハのクレメンティンとブルノのホテル・アヴィオン
プラハの旧市街に立つホテル・クレメンティン。プラハで最も細いホテルとして知られるこのホテルは、誰もが一目見ただけでその建物の幅の狭さに驚かされることでしょう。14世紀半ばに建てられた聖母マリアの家と呼ばれるこの建物は、何と幅が3.28 mしかないのです。ホテルはプラハの美を満喫する上で理想的なロケーションにあります。ここからマリアーンスケー広場を抜ければすぐ旧市街広場ですし、またカレル通りを進んでいけば簡単にカレル橋に行き着くことができ、さらに窓からはクレメンティヌムの全景を眺めることができます。最も細いホテルは、中世の建物とは限りません。ブルノのホテル・アヴィオンは、1928年に建築家ボフスラフ・フフスの設計に従って建てられた機能主義の建物で、そのファサードの幅は8 mしかありません。チェコ・アヴァンギャルド建築のシンボルともなっているこの建物は、第一共和国の雰囲気を今も完璧に保持しています。貴方もどうぞ一度その目でご覧になってください。
チェコ最大のホテル:ホテル・ヒルトン・プラハ
客室数800、そして収容人数1,500人のコングレスホールを持つ、11階建ての5ツ星のデラックス・ホテル、ホテル・ヒルトン・プラハ。80年代に建設が開始されましたが、完成したのは1989年の共産党政権崩壊後でした。当時はその広大なガラス空間にちなんで、ホテル・アトリウムと呼ばれていました。ここにはビル・クリントン、ジョージ・ブッシュ、バラック・オバマなど歴代アメリカ大統領のほか、ビル・ゲイツもプラハ訪問の際に宿泊しています。ホテルの最上階には2008年にオープンしたクラウド9スカイバー&ラウンジと呼ばれるプラハ最初のアーバンシック・ラウンジ・スタイルのスカイバーがあるほか、スポーツ&ウェルネス派用にリヴィングウェル・ヘルス・クラブ&スパも用意されています。タワー・ホテル:ジシュコフ・テレビ塔、イェシュチェト、プラジェト
ここでご紹介するホテルの中でも際立って珍しいのが、タワー・ホテル「ワン・ルーム・ホテル」。その名の通り客室数が1つのみのチェコ最小のホテルです。このユニークなホテルは、プラハ・ジシュコフ地区に聳え立つテレビ塔の中に位置しており、地上70 mの高さから町の素晴らしい景色を、例えばカクテルを手にバスタブから、あるいは「オブラカ・レストラン」、または「ビストロ66」で寛ぎながら楽しむことができます。こんな魅力的な場所で夜を過ごしてみたいと誰もが思うもの。しかもタワー・ホテルは、ここだけではありません。例えばイェシュチェト。やはりテレビ塔が改造されたホテルで、ここからはリベレツ、クルコノシェ山地、そしてイゼラ山地を望む壮大な景色をお楽しみいただけます。またここでは、その超近代的なデザインのため、まるで宇宙船に乗っているような気分を味わうこともできます。さらに最も高いところに泊まってみたいという方は、プラジェト塔のホテルをお試しください。展望台の高さは海抜1,562.8 mで、チェコ最高峰スニェシュカ(1,602 m)の頂上に次いで、チェコで2番目に高い場所となっています。ホテルの窓からはイェセニーキ山地の尾根が見え、また天候に恵まれれば(特に秋と冬に)クルコノシェ山地(プラジェトからの距離126 km)、ベスキディ山地(105 km)、マラー・ファトラ山地(150 km)、そして時には高タトラ山地(230 km)をも望むことができます。