ここではチェコで、王家の歴史と深く結びついた場所をご紹介いたします。皆様の今後の旅のヒントとなれば幸いです。
プラハ:チェコ国王と神聖ローマ皇帝の本拠地
プラハと言えば、大抵真っ先に頭に浮かぶのはチェコ君主の本拠地、プラハ城の伝説的なパノラマ風景、そして城内に聳え立つ、国王の戴冠の場、そして永眠の場でもある聖ヴィート大聖堂でしょう。チェコ国王、王妃の遺体を納めた地下埋葬室は、現在も教会見学コースの一環として一般公開されています。プラハはまた、数百年の間に幾度か神聖ローマ帝国皇帝の本拠地ともなっています。この時代の様子は、旧王宮のゴシック階で開催されている「プラハ城の物語」と題した常設展示で垣間見ることができます。ここにはゴシック式、ルネサンス式の衣服、あるいは国王、皇帝が使用した食器などが展示されています。クトナー・ホラ:チェコのトラルからアメリカ・ドルへ
チェコの町の中でも、君主直属の町とされていた王侯都市は、特別な地位にありました。その1つがクトナー・ホラです。ここにはかつて王家の財政を潤した銀の鉱山があったことで知られており、銀鉱は現在も最大の観光スポットの1つとなっています。クトナー・ホラは、様々な神秘、伝説で彩られています。例えば、世界一有名な通貨、アメリカ・ドルの名称が、クトナー・ホラのトラル銀貨に由来しているという事実を、貴方はご存じでしたか? この神秘的な町ご訪問の折には、この他にも様々な逸話を耳にすることでしょう。カルルシュテイン:王家の宝物はなぜ消えたのか?
チェコの国王の中でも最も有名なルクセンブルク朝カレル四世がその居城に選んだカルルシュテインは、プラハの南西、美しい自然の中に聳え立つ壮大な城です。この城は何世紀にも渡って、フス派の戦士の目から隠すためにここに納められた、チェコで最も貴重な宝物、戴冠宝物を守る役割を果たしてきました。城内見学コースでは、14世紀の世界へのタイムスリップのみならず、空への昇天をも体験することができます。城内の聖十字架礼拝堂は、太陽、星、月を伴う空の形に装飾がなされているのです。ここでは貴方を文字通りあらゆる聖人が見守ってくれます。旅のヒント
14~16世紀のチェコの戴冠宝物がどういうものか知りたいという方は、プラハ城をお訪ねください。宝物の複製品をご覧いただけます。