温泉でリラクゼーション、幻惑的な芳香、数々のウェルネス・トリートメント、そして心と体の深い休息。これがテプリツェ温泉です。当地の鉱泉はすでに12世紀に利用されていたという記録が残っており、テプリツェ温泉はヨーロッパ最古の温泉の一つに数えられています。ぜひいちどクルシュネー・ホリ(エルツ山地)の懐に入り込み、この地ならではのゆとりと安らぎのひと時をご堪能ください。

テプリツェ温泉の源泉には治療効果があり、筋肉や関節などの運動器系の疾患や神経系の疾患だけでなく、循環器系疾患、心臓や血管の病気の治療にも利用されてきました。ショパンやリスト、ゲーテなどの偉大な人物もテプリツェ温泉を訪れました。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが、かの有名な「不滅の恋人」に宛てた手紙を書いたのもテプリツェ滞在中のことでした。

塩の洞窟で海を感じる

テプリツェでは四軒のスパハウスに宿泊できます。威風堂々とした構えを持つのは「皇帝の温泉」で、オーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフが来訪したことにちなんで名付けられました。歴史地区の広大な公園に囲まれている温泉療養施設が「ベートーヴェン・スパハウス」です。ユニークな塩の洞窟を特色とする「岩盤温泉」や子供向けの温泉療養施設の「新しい温泉」もご利用になれます。

歴史を遡る

温泉療法やトリートメントの合間には市街観光をお楽しみください。歴史好きの方は当地の古城を訪れるのがよいでしょう。この城館は、ロシア皇帝アレクサンドル1世、オーストリア皇帝フランツ1世、そしてプロイセン国王フリードリヒ・ウィルヘルムがナポレオンに対して「神聖同盟」を締結した場所として知られています。また城館庭園では池を泳ぐ白鳥を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。活動的に休日を過ごすのがお好きな方には、日光浴や温泉でのんびりくつろぐこともできるアクアパーク「アクアツェントルム」がお勧めです。またウォータースポーツがお好きな方はバルボラ旧採石場に向かってください。隣のゴルフ場でゴルフの腕を磨くこともできます。

周辺の観光地

歴史上の人物の足跡をたどるのがご趣味の方は、ドゥフツォフの城館まで足をのばしてみてください。女性関係の華やかさでその名をはせたジャコモ・カサノヴァが晩年を過ごしたのがこの城館なのです。イタリア関連としては、ドゥビー村では中欧で唯一ヴェネチア様式で建設された見事な教会をご覧になれます。