プラハでは蒸気船以外の体験も
プラハでは、その中央を蛇行する
ヴルタヴァ川を
観光船が就航し、市内の景色、名所旧跡を全く違う角度から見学する機会を提供しています。市内中心地を運行する観光船クルーズは、複数の会社がオファーしており、各自が好みに応じて選択することができます。また観光船のコースは、プラハ市内のみにとどまっているわけではありません。夏季には
動物園、
スラピ・ダム、あるいはプラハの北、
ムニェルニーク付近の、
ラベ川、ヴルタヴァ川の合流点まで就航している船もあります。またプラハでは、4人乗りの
足漕ぎボートも名物となっています。貴方も水面がより近いボート体験を是非お試しください。
南ボヘミアで世界一周
南ボヘミアの町・
トシェボニュは、その美しい歴史的な広場のほか、
チェコ最大級の池の存在でも知られています。町の入場門をくぐると、すぐ目の前に
スヴェト池が広がっていますが、「スヴェト」はチェコ語で「世界」を意味します。つまりスヴェトを周航することで、世界一周クルーズを果たしたと言えるのです。毎週同曜日には、クルーズの際
スウィング・ジャズの生演奏もお楽しみいただけます。
チェコの海 - リプノ・ダム
南ボヘミアの人工湖・
リプノは、チェコの海とも呼ばれています。これは国内水系で最大級の面積を占めており、
数多くの定期就航コースがあり
、また
遊覧船も様々な会社が運行しています。定期就航コースの中には、例えばリプノ・ナド・ヴルタヴォウからフリムブルクまで、あるいはホルニー・プラナーからチェルナー・フ・ポシュマヴィーまでの往復コースがあります。また
日没クルーズ・プログラムというリプノ周遊の特別企画も人気を呼んでいます。
ズヴィーコフ城を囲むオルリーク・ダム
ピーセック市の近くにそびえる
ズヴィーコフ城の下には、これを囲むように
オルリーク・ダムが広がっていますが、これによりヴルタヴァ川の水位が上がり、周囲の低地に流れ込んでいます。6月から8月にかけての期間は、城のすぐ下から乗船する
周遊クルーズで、周囲や城の
素晴らしい景色を楽しむことができます。クルーズには小周遊コース(35分)、大周遊コース(50分)の2種類があります。
ラベ川峡谷
北ボヘミアの、チェコ最大の河川・
ラベ川がチェコの国境を越え、ドイツへと流れを進めていく地点では、是非ラベ川峡谷クルーズをお試しください。起点は
ジェチーンで、
フジェンスコまで航行、ここで大半がUターンして、ジェチーンまで戻りますが、フジェンスコで一旦下船して、
カメニツェ川下りを体験することもできます。ロマンチックな小舟で
ワイルドな峡谷探検をじっくりお楽しみいただけるこの川下りは絶対お勧めです。
モラヴィアのバチャ運河
モラヴィアの
モラヴィア=スロヴァキア地方(スロヴァーツコ)と呼ばれる地域を流れる
バチャ運河は、人工的に造られたもので、その長さは50 km以上におよんでいます。バチャ運河は
レンタル・ボートあるいはハウスボートでクルーズしてみることをお勧めいたします。ここではいくつかあるレンタルショップで、インストラクターが操縦指導もしてくれますので、
短時間で船乗り技術を習得することができます。特に
ヴェセリー・ナド・モラヴォウあるいは
ストラージュニツェ周辺が人気のコースとなっています。
ディエ川のヴラノフ・ダム
ヴラノフ・ダムは、南
モラヴィアのディエ川流域に位置しています。ここでは、美しい城を擁する町・
ヴラノフ・ナド・ディイーから
ビートフ城へ
船が航行しています。川は鬱蒼と木が生い茂る
切り立った崖の間を掘り下げるようにして流れており、幾度も
蛇行を繰り返しています。船上からは、ビートフ城の他、
ツォルンシュテイン城の城跡も眺めることができます。
ディエ川クルーズ
南
モラヴィアのディエ川クルーズは、一瞬(少し想像力を働かせてみると)
アマゾンのジャングル・クルーズを彷彿させます。レドニツェ城内の公園から乗船して進んでいくと、
公園、城、ミナレット、そして
ヤン城の姿を眺めることができますが、これらは全て、ユネスコ自然遺産・文化遺産に登録されている
レドニツェ=ヴァルチツェ地区を形成する一要素となっています。
定期就航便もお試しください
チェコ国内には、観光客向けの遊覧船のほかに、
定期就航便もいくつか存在しています。
ウースチー・ナド・ラベム=
リトムニェジツェ便もその1つで、夏季の週末限定で利用することができます。一方
プラハでは、数多くの橋で川の両岸が結ばれてはいるものの、適当な距離に橋がない場所もいくつかあります。このようなポイントでは、
舟が公共交通機関に組み込まれており、地下鉄などの他の公共交通機関と同じチケットで利用することができます。また南モラヴィアの
ブルノでは、
ブルノ・ダムを舟で航行することが可能となっています。特にお子様向けには夏季に運行している
ヴェヴェジー城行きがお勧めです。当地では
電気動力の船舶導入が進んでいるため、運行も環境にやさしいものとなっています。