ホップの神殿
ジャテツの
ホップとビールの神殿は、2009年から2012年にかけて、旧ホップ貯蔵庫を改築して造られた比較的新しい観光スポットです。その立地にジャテツが選ばれたのは決して偶然ではありません。ジャテツ地方は
昔からホップの栽培、売買が盛ん行われていた地で、ホップの神殿は
そのユニークな伝統に根ざすものなのです。ここには
展望台「ホップの灯台」がありますが、その頂上には3Dプロジェクター付きエレベーターで昇ることができます。また旧ホップ倉庫にはホップ貯蔵袋から作られた広大な
迷路がありますし、更に「紋章の間」ではホップ地方の歴史を学ぶことができます。エリア内には
天文時計も見られますが、これもホップに関係しています。外壁に取り付けられたこの時計は、地元の生活様式を示す寓意像で飾られています。ここにはもちろんレストラン&ミニ醸造所「ウ・オルロイェ」もあり、この地方の料理と特製ビールを提供しています。
プルゼニュ産ビールだけじゃない
極上のビールは、
プルゼニュ(ピルゼン)産に限られたものではありません。例えばチェコで最も伝統あるビール醸造所の一つに、1517年創設の
中央ボヘミアの
クルショヴィツェ・ロイヤル・ビール醸造所が挙げられます。クルショヴィツェ醸造所の見学は1週間前にご予約されることをお勧めいたします。試飲付き見学コースは所要時間約90分で、ビール醸造に関する様々な情報を提供してくれます。
プラハから東に行ったところにあるヴェルケー・ポポヴィツェにも、やはりその歴史が16世紀にまでさかのぼる、古いビール醸造所が見られます。ここ
ヴェルケー・ポポヴィツェ醸造所では、1874年以降一貫してビール醸造が続けられていますが、ここでも工場見学がオファーされています。見学コースでは、1928年に造られた煮沸室、地下貯蔵室などもご案内しますが、後者ではヴェルコポポヴィツキー・コゼルと呼ばれるノンフィルタービールの試飲をお楽しみいただけます。
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プラハから西に向かって少し行ったところ、ベロウンには、
ベロウンスキー・メドヴェットと呼ばれるビール醸造所があります。これは1872年に創設された市民の醸造所の伝統を受け継いだもので、ここでは何種類かのノンフィルタービール、酵母ビール(活性酵母を多く含むビール)をお試しいただけます。
南ボヘミアの温泉町
トシェボニュの旧市街には、
レゲント・ビール醸造所があります。この醸造所は1379年に創設されたもので、世界でも最も古いビール醸造所の一つに数えられています。ここでは工場見学に昼のコースと夜のコースとがあり、後者は松明の光の中で行われます。どちらも経験豊富なビール醸造専門家が、
ビールの正しい注ぎ方を伝授してくれるという特典付きです。
ビールのハイキング&サイクリング・コース
チェコ・ビールを思いっきり楽しみたいという方は、国内にいくつかあるビール・ロードのいずれかを是非お試しください。チェコ最高峰を擁する
クルコノシェ山地の全長
35キロのコースでは、クルコノシェで最も美しい景色を眺めつつ、途中6ヵ所で
地元産のビールを味わうことができます。また
クルシュネー山地のビール・ロードは、チェコとドイツの国境をまたいで伸びていますが、チェコ側、そしてドイツ側でも通常のラガービール、黒ビールはもちろん、ドイツの昔のレシピに基づいて醸造された小麦ビール、あるいは清涼感あふれる低アルコール飲料などもお楽しみいただけます。ここでは
17軒のチェコ、ドイツのビール醸造所が一
大ビール・ロードを形成しており、訪れる者に各醸造所の案内が書かれたマップが配布されています。このほかビール・カードももらえ、醸造所のスタンプを集めて、クルシュネー山地ビール・コース特製ジョッキをゲットすることもできます。一方チェコ国内
最長のビール・サイクリングロードは、
パルドゥビツェ近郊、リフノフ・ナト・クニェジュノウ周辺にありますが、ここでは
3軒のローカル・ビール醸造所を訪れることができ、もちろん試飲もオファーされています。このほかビール・サイクリングロードは、
ベスキディ山地、
オパヴァ周辺、
南モラヴィア、
イフラヴァ、ペルフジモフ、あるいはフルジム市近郊にもあります。