シュコダ・オート社は今日、チェコ最大の自動車メーカーであると同時に、輸出高、そして雇用数でもチェコ最大の企業となっています。「シュコダ」ブランドの車は現在欧州のみならず、アジア、アフリカ、南アメリカ、そしてオーストラリアでも広く販売されています。製造開始以来120年の伝統を誇るシュコダ・オートは、世界でも最も古い自動車ブランドの一つに数えられています。その創始期における中心人物が、2人のサイクリスト、ヴァーツラフ・ラウリンとヴァーツラフ・クレメントでした。
自転車、オートバイ、そして自動車

舵取りはエミル・シュコダ
1925年、ラウリン&クレメントに強大な投資パートナー、プルゼニュの機械コンツェルン・シュコダが参入しました。創設者はどちらもそのシェアを売却し、これにより会社の「舵取り」をエミル・シュコダに引き渡した形となりました。このシュコダの投資により、ムラダー・ボレスラフ工場は修築され、ベルトコンベア生産方式が導入されました。その後数年間でシュコダは売上トップを達成、1936年末には、乗用車、トラック、バス、市電車両を製造する近代的自動車メーカーとしての地位を確立しました。第二次世界大戦後には、シュコダの一大機械コンツェルンは国営化され、その後各部門の解体が進められました。今日のシュコダ・トランスポーテーション(本社=プルゼニュ)、そしてシュコダ・オート(本社=ムラダー・ボレスラフ<プラハより北東に50キロほど行ったところ>)は、このときのシュコダ社解体により発生したものです。ガソリンの残り香漂う歴史館
