ユニークな展示
ピルゼン・ビール博物館は、世界で唯一オリジナルのビール醸造所に設けられた博物館で、ここでは古代から現代に至るまでのビールの歴史を知ることができます。ここにはビールの醸造とビール文化の歴史をテーマにした何百もの展示物が置かれていますが、中でも最も人気があるのが、19世紀後半の試験所、19世紀末~20世紀初頭の典型的なチェコ・パブのレプリカ、そして冷蔵庫付ラガー・ケラーです。
プラハのミニ醸造所
現在も機能している修道院としてはチェコ最古の ブジェヴノフ修道院 では、既に993年にビール醸造が開始されました。今日修道院内では、典型的なピルゼン・タイプのラガーから、地元で人気がある、やさしいレモン風味を加えたIPAタイプまで、様々な種類のビールを買い求めることができます。また同時に修道院のバロック建築の完璧なうねりもご鑑賞いただけます。
プラハ新市街のピヴォヴァルスキー・ドゥーム店内の磨き上げられたビール・コックからは、毎日6種類のオリジナル・ビールが注がれています。ここでは、チェコ・ビール・グラスのコレクションや、ビール醸造機械のミニ博物館も見ることができます。また伝統的なチェコ・ラガーの淡色ビール、黒ビール「シュチェパーン」のほか、コーヒー・ビール、サクランボ・ビール、イラクサ・ビール、はたまたバナナ・ビールといった特製ビールもここで試すことができます。更に「ビール・シャンパン」、通称「シャンプ」や、ビール・アペリティフ「ブラック・ヒル」なども当店名物となっています。
チェコで最も人気があり、最も有名なパブといえば、やはり「ウ・フレクー」でしょう。この店が最初に文献に登場したのは、プラハの麦芽製造者がこの建物を購入した1499年のこと。そんなわけで地ビール醸造所「ウ・フレクー」は、中央ヨーロッパで唯一500年以上に渡ってビール醸造が途切れることなく続けられている場所となっています。レストランでは、質の高い、チェコ伝統料理も是非お試しください。もちろん美味しいディナーの後は、地ビール「フレクのラガー」でしめるのをお忘れなく!
楽しさいっぱいのビール・イベント
チェコ最大のビール・イベントといえば、やはりプラハのチェコ・ビール祭りでしょう。ここでは5月15日から31日まで、チェコを代表するビール醸造人、シェフ、肉職人、パン職人が腕を振るって用意した作品をご賞味いただけます。試飲できるビールの種類は70以上。いずれも最高品質のものをガラスのジョッキで、チェコ民族衣装をまとった何百人もの若いウェイター、ウェイトレスがサーブしてくれます。
ハラホフのガラス工場兼ミニ・ビール醸造所では、7月19日(土)に、伝統のハラホフ・ビール祭りが開催されます。ここでは、チェコ国内3つの醸造所のビールをご賞味いただけます。またガラス吹き体験のできる博物館とガラス工場 見学ツアーや、お子様用には自分のグラスが作れるワークショップなども用意されています。
現在そのホップ加工工場がユネスコ文化遺産登録候補となっている、王家の町ジャテツの自慢は、キッズ・センター「 ホップとビールの神殿 」あるいはミニ・ホップ畑を有するホップ博物館ですが、そのほかこの町は「ジャテツカー・ドチェスナー」と呼ばれる伝統的なビール・イベント開催地としても知られています。この伝統的なホップ収穫祭、今年は9月5、6日に開催され、様々な文化プログラムとともに、40種類以上のビールを提供する予定です。