ジョフィーンの原生林とホイナー・ヴォダ
シュマヴァのボウビーンの原生林の方が有名かも知れませんが、最古ではありません。チェコで、そして中世ヨーロッパで最古の自然保護区域は、チェコとオーストリアの国境付近にあるノヴォフラドスケー山脈にあるからです。国立自然保護区域ジョフィーンの原生林と国立自然の名所ホイナー・ヴォダです。

ヨーロッパで最古の保護原生林

ヨーロッパで最初の自然保護区域、ホイノヴォドスキーとジョフィンスキー原生林は、1838年に登録されました。その創設にはノヴォフラドスケーの所有者で支配者伯爵のイージー・オウガスト・ブクォイが貢献しました。教育を受けた伯爵で、昔、ルージュニツェの原生林周辺にある森林区域や地元の未開発の森林への調査ルートを切り開きました。あまりに感銘を受けたため、自分の資金で1838年8月28日に近隣のジョフィーン集落に保護区ジョフィーンスキー原生林を創設しました。わずか2日後、さらなるホイナー・ヴォダ原生林を保護区域に設定しました。

自転車それとも徒歩で?

面積100haの国立自然保護区域ジョフィンスキー原生林は、標高735~825 mのジョフィーン集落から南東のストシーブルンニー山頂の緩やかな北部の丘にあります。シュマヴァのボウビーンと同様、ジョフィーンスキー原生林は周囲を囲まれ、ガイド付きか柵で囲まれ整備された森林道を通ってのみ入れます。ペンションとレストランを併設したかつての狩猟城館ジョフィーンまでは、車で行けますが、その後は歩きか、自転車-もっと長い距離とそれほど困難でない地形を考慮するとふさわしい-のみ許されています。ジョフィーンスキー森林の周辺に整備された小道を利用し、かつての「テルチーの小屋」へ、そしてその後、かつての「ストシーブルナーの小屋」の集落やシュマヴァの山岳地帯にまで行けます。

ホイナー・ヴォダ

それほどの規模はなく人間生活に近くて入りやすいのは、国立自然遺産ホイナー・ヴォダです。「原生林」という言葉の公式の名称はなく、ここの原始性は、最も頑丈なもみの木が船を造るために伐採された世界大戦の際に打撃を受けましたが、ここではトウヒ、もみの木、楡の木や楓の混在した原生林のブナの森の残りをご覧いただけます。8.56haのこの地域は、ヴィソカー山(1, 034 m)にあり、ホイナー・ヴォダ集落から整備された山道を利用して簡単に行くことができます。原生林周辺は3kmの遊歩道が通っています。山道で拾った石を一つの場所に集めた1988年の記念碑は、保護区域と指定されてから150年経過したことを物語っています。