ボウビーン(標高1,362m)は隣接するボウビーク(1,264m)と並んで、シュマヴァの南東を独占しています。山頂そのものより更に有名なのは、ボウビーンの自然保護地区ボウビーンの原生林です。ここは、中世ヨーロッパの最大の原生森林で、300年から400年も古いトウヒ、もみの木、ブナや楓も見られます。
人類の歴史より古い原生林
ボウビーンの原生林が誕生したのは、1724年の1月にシュマヴァを襲い広大な災害を引き起こしたものすごい強風が発生したからです。立ち入ることのできない山脈地帯に残った木の切り株を整備するにはあまりにも困難で労力をもたらすものだったので、森の男たちはそれをなすがままにしておきました。1858年、境界地域の古い密林は、自然保護区に生まれ変わりました。
原生林では珍しい光景が見られます:木の幹は曲解し、根は複雑に絡まり、その樹皮はしわしわでたくさんの変わった様相をしています。古い森林の中核は柵で囲まれ、その周辺をボウビーン原生林の円周の遊歩道が通っています。登り口はかつて近隣のレノラにあるガラス工場に木材を運ぶための貯水所だったボウビーンスコの池です。
大自然へ、展望台へ
ボウビーンの山頂にある原生林と展望台には、標高995mのチェコで最も高い場所に設置された鉄道駅のあるクボヴァ鉄鋼場からが、最短のルートです。原生林へはまたカプリツェの国立公園シュマヴァのイディナ・ピラのインフォメーションセンターからも行くことができます。池までは自転車でも可能ですが、遊歩道では自転車から下りて歩かなければなりません。
ボウビーンの標高は展望台のおかげで21m高くなり、シュマヴァで最も高い山プレヒー(1 ,378 m)を凌いでいます。ここからは気候の善し悪しに関係なく、周囲のアルプス山脈の素晴らしい展望を満喫できます。
住所
Centralní parkoviště Boubínský prales
Kaplice pod Boubínem 40
384 42 Kubova Huť
Kaplice pod Boubínem 40
384 42 Kubova Huť