もう300年以上にわたってプシーブラムの地にそびえているのが、ヨーロッパ随一の聖母マリア巡礼地です。遠方からでも目を引くのが塔と半球天井(クーポラ)で、スヴァター・ホラ(聖なる山)は、まさにこれらの建築のおかげで中央ヨーロッパで最も美しい巡礼地の一つに数えられているのです。この巡礼地の重要さは、教皇が世界有数の大聖堂だけが使用することのできるバジリカの称号をスヴァター・ホラに授けたことにも表れています。
スヴァター・ホラを訪問なさる理由が瞑想にあるにせよ絢爛豪華な美の観賞にあるにせよ、この地の至宝は忘れずにご見学ください。その至宝というのがゴシック様式の聖母マリア像で、伝説によるとカレル4世の宮廷に仕えたパルドゥビツェのアルノシュト大司教が自ら彫って造ったと伝えられています。世界的に有名なプラハの幼子イエス像と同様、世界中からの巡礼者から贈られた聖母マリア像の貴重な衣装コレクションは一見の価値があります。当代一流の芸術家の手になる絵画や他の芸術作品を展示している美しい回廊を散策すると心が清まります。また、スヴァター・ホラの巡礼博物館を訪問するのもよいでしょう。季節ごとの展示会では、同館所蔵の貴重なコレクションを鑑賞することができます。