リトミシュルの新しい教会
リトミシュルが卓越した歴史的建造物を誇る都市というだけでなく、現代建築も積極的に受け入れている都市でもあるという証拠になっているのが当地にある新しい教会です。2010年に建造された個性的なこの宗教建築は現代建築の代表作であり、教会の建物はリトミシュルの歴史地区とユネスコの世界遺産に登録されているリトミシュル城との絶妙の調和を実現しています。新しい教会に関する意見には賛否両論があるのですが、いちど新しい教会を訪れてご自分で実際に独特の建築美に触れてみてください。

新しい教会の建物は一見すると聖なる場所には見えません。ところが建物の周囲を歩いていると、ある種の異質な雰囲気を建物に与える細部が急に明らかになってきます。それは、傾斜路を連想させる傾いた屋根であったり、教会建物の最高地点に取り付けてあるガラスの十字架であったり、凝った趣向の窓であったりします。ミサの参加者にも単なる観光客にも新しい教会の門はすべての人に開いています。講演会や展示会、教育イベント、それに演劇などが新しい教会で催されており、そのような機会ごとに地元の人々は集っており、教会は常に活気に満ちています。新しい教会は美しい町リトミシュルの信仰、芸術と社交を支える中心地なのです。