ラべ両岸に広がる広大な盆地に位置する、北ボヘミアの町・ジェチーンを貴方も是非一度訪ねてみてください。町の一方には巨大な城が聳え立ち、その反対側には「羊飼いの岩壁」と呼ばれる岩山が屹立していているのが見えます。ラベ河は南から北へと町を流れ、さらに町の近郊、巨大な砂岩の山と鬱蒼とした森から成るラベ河砂岩群自然保護区の美しい風景の中を進んでいきます。町の周辺には、あちらこちらに展望台があり、この地域一帯の素晴らしい景色を楽しむことができます。

町のシンボル・ジェチーン城 

過去数百年に渡って、北ボヘミアの町・ジェチーンのシンボルの座を占めているのが、ラベ河とプロウチニツェ川の合流点上方、岩山の上に位置する壮大なです。4月~10月の観光シーズンには、丹念に再現された城の内部やそこに並ぶ当地博物館の展示品のほか、城の北コースではオープン・テラス(サラ・テレナ)やグロリエッテなどを擁するバロック式のバラの庭園もご見学いただけますが、庭園からは町を一望する美しい景色を楽しむこともできます。庭園は19世紀末、当時の城主がここをその居城に定めたときに整備されたもので、同時に様々な品種のバラが植えられ、ついにはチェコ国内でも最大にして、最も美しいバラのコレクションを有する場所として知られるようになりました。
 

羊飼いの岩壁 

城の向かい側、「羊飼いの岩壁」と呼ばれる高さ150 mの岩山の上には、レストランと展望塔があります。ここは過去何百年にも渡ってジェチーン自慢のスポットとなっており、最も美しい町の景色が眺められる場所とされています。

羊飼いの岩壁には、町と城の景色が見渡せるレストランのみならず、特に子供たちに大人気のジェチーン動物園もあります。園内では「天国の島」コーナーで水族館も是非ご見学ください。子供たちが動物見学に疲れたら、ジェチーン・アクアパークに寄って水の世界を楽しむこともできます。
 

ジェチーン近郊エクスカーション 

ジェチーンは、北ボヘミアのラベ河流域に位置しており、国立公園の一つ、「ボヘミアン・スイス」もそのすぐ近くにあります。これは国内で最も新しい国立公園の一つで、ドイツとの国境まで広がっており、そこでドイツ側の国立公園「ザクセン・スイス」と連結しています。ここで保護の対象となっているのは、ユニークな奇岩群とそこに生息する様々な植物と生物です。奇岩群の中でもこの場所に最も特徴的なのは、岩山の尾根、峡谷、砂岩の塔、そしてテーブル・マウンテンなどです。この地方は第三紀の火成岩、そして原生林の生態を持つことでも知られています。またジェチーンの北に位置するフジェンスコでは、ラべ河の川面の高さが海抜約120メートルとなっており、チェコ国内でも最も低い場所とされています。