聖骸布、ミイラ、チェコ最古の木造教会、壮麗なバロック建築、そして奇岩群…これら全てが、チェコ=ポーランド国境地帯の盆地に位置する町・ブロウモフに集約されています。この町の生活は、何千年にも渡って、ベネディクト会修道院を中心に営まれてきました。時が止まったような錯覚を覚える、そんなミスティックな場所に満ちた美しいブロウモフの町に、貴方も是非お出かけください。

ブロウモフの宝物、そして永遠の生命も 

前世紀末、ブロウモフで非常に貴重な宝物が発見されました。とはいえ、金銀・宝石が詰まった箱が掘り起こされたわけではありません。発見されたものは、キリストの磔刑後、その体を包んだとされるトリノの聖骸布の複製なのです。複製と言っても、ありきたりのコピーではありません。オリジナルのトリノ聖骸布に実際に触れたことが文書により証明されている、世界に14しかない貴重なものなのです。更に!アルプス以北の中央ヨーロッパでは、このブロウモフの複製が唯一の存在となっています。この宝物を実際に目にしたいという方は、壮大なバロック式のブロウモフ・ベネディクト会修道院の見学コースにご参加ください。修道院では、このほか地下室に横たわるミイラの姿もご見学いただけます。ここには伝統のレース編み工芸の基礎を築いた人物のほか、フェクストと呼ばれる不死身の人間も安置されています。

木造の遺産 

ブロウモフには「不死身」の宝物がもう1つ存在します。それは墓地内に立つ聖母マリア教会で、チェコ国内に現存する木造の民俗宗教建築物の中で最古のものとされています。この地方にはこの他にも木造の教会がいくつかありましたが、いずれも後に石造りの建物にとって替わりました。これらは今日ブロウモフ周辺の美しい土地に散りばめられたブロウモフ教会群として知られており、現在この純チェコ製バロックのコレクションは、ユネスコの世界遺産への仲間入りを目指しています。貴方もこの宝物を是非お見逃しなく。

今日のメニューは? ロック・マッシュルーム! 

ブロウモフに来られたからには、砂岩奇岩群から成るロック・シティ、ブロウモフ・スチェニ(「ブロウモフの壁岩」の意)を見ずして帰ることはできません。ここは「ルシファー」、「悪魔の義理の母」、「石の門」などおとぎ話のような名称を持つ、様々な形状の岩、渓谷、峡谷、展望台がある観光客必見の場所なのです。またスラヴナー村のキノコ石と呼ばれる、チェコ国内でも唯一の珍しいキノコ型の岩もどうぞお見逃しなく!この一帯を形成する砂岩の迷路は、国の自然保護区に指定されています。

それでもまだブロウモフ行きを迷っておられる方のために、最後にもう1つの目玉をご紹介しましょう。ここにはチェコで最古の部類に属する修道院付属ビール醸造所があり、そこでは現在も地ビール造りが続けられています。伝統の味を貴方も是非お試しください! 

住所

Informační centrum Broumovska
Mírové náměstí 105
550 01 Broumov