プラハから北に行ったところ、チェスキー・ラーイのすぐ近くに位置する、ネオゴシック式のスィフロフ城。もともと貴族のロハン家の居城として使用されていましたが、現在は映画撮影に、あるいは子供連れの家族のレジャーに最適な場所となっています。城は一年中オープンしています。
誰もがアクセスできる城
もともとバロック式で建てられ、後に今日のネオゴシック式の姿に改築されたスィフロフ城は、フランス出身のロハン公爵家の居城として使用されていました。城は、ロマンチックなフランス式ネオゴシック建築を代表する建物の一つで、その大部分が現在一般公開されています。そのため、城の見学ツアーに訪れる人は、19世紀後半当時、裕福な貴族の田舎の邸宅でどのような生活がなされていたのか、鮮明にイメージすることができます。城内の各部屋には19世紀当時の家具、絵画などの調度品が見られ、また大半の部屋には、美しい彫刻装飾が施されています。スィフロフ城を訪れる方は、「テクノポリス」展もぜひご覧ください。19~20世紀の発明家にスポットを当てたこの展覧会は、城の旧厩舎で開催されています。また26ヘクタールの面積を擁する城の英国式庭園は、チェコ国内でも指折りの植物コレクションを誇っています。スィフロフ城はまた、著名な音楽家がしばしば滞在した場所としても知られていますが、アントニーン・ドヴォジャークもその一人でした。そのためここでは毎年「ドボジャークのスィフロフ&トゥルノフ」と題した音楽祭が開催されています。