プルゼニュ近くにある、元はルネサンス様式の城はツェルニン家によって18世紀一杯という長い時間をかけ、当時にしてはモダンな居城に改築されました。そのおかげで、18世紀や19世紀の家具が飾られた城の設備を目にすることができるのです。見学コース全体を通し花をモチーフにしています。これは、バロック時代に造形芸術と実用芸術の両分野で好んで用いられていました。
現在、中欧バロックの静物画としては最古の絵画を城の内装に見ることができます。ドイツの画家・ゴットフリート・リーバルトにより1660年代に描かれた、巨大なキャンバス画です。内装の中でも特に貴重なものは、18世紀末にアントニーン・トゥヴォラが描いたオリジナルの壁画でしょう。信じられないほど巨大な壁画・天井画が城を飾っています。例えばダンスホールには、ほぼ400㎡の広さに多くの巨木が多い茂る熱帯ジャングルが描かれています。また、壁には鳥・蝶が描かれ、木々の間からは異国の景色が広がっているのです。
19世紀に城は倉庫として使用され、建物の荒廃は20世紀まで続きました。今からほんの2年ほど前までは、城を修復することは不可能と思われるほど痛んでいたのです。そのため、今もなお城とその周辺の建物の修復が継続されています。
19世紀に城は倉庫として使用され、建物の荒廃は20世紀まで続きました。今からほんの2年ほど前までは、城を修復することは不可能と思われるほど痛んでいたのです。そのため、今もなお城とその周辺の建物の修復が継続されています。