テレジンのゲットー博物館

ゲットー博物館は1991年に開館した。その常設展示は、ナチスによってテレジン・ゲットーの塀の中に収容されたユダヤ人の生活状況を地図化したものである。展示の企画にあたり、制作者たちはこの場所を実際に体験した人々と密接に協力した。主に彼らのおかげで、訪問者は囚人たちの生活が実際にどのようなものであったかを示す多くの遺物を見ることができる。しかし、この展示はただ殺伐として憂鬱なものではなく、死と向き合っても、人々が生きたい、愛したいという気持ちを捨てなかったという事実を証明する、前向きなエネルギーに満ちている。展示だけでなく、建物内には上映ホールもあり、単発の展示会や講演会も開催されている。