チェコを旅行中で地元料理を楽しみたい方はもちろん、世界中の料理の味を知ってみたい方にも、ここで厳選した最高のレストランはチェコでの滞在にとても役立つこと間違いなし。プラハのレストランが3軒、そのほかの都市のレストランが10軒をご紹介します。舌鼓を打つような料理に会えること間違いなしです。
ストラコニツェのSůl a řepa (スル・ア・ジェパ、塩とビーツ): 錬金術師の料理
タンポポのティラミス、ニワトコのケッパー、しなの木のつぼみのピクルス、森の香りのするトウヒの未受粉の花、発酵した野菜の粉…。これらは決して錬金術師の工房のことを書いているわけではありません。南ボヘミアにあるとても有名なレストランのメニューには、まさにこれらの「魔法」のような食材やアぺタイザーが載っているのです。このレストランは地元の農家から仕入れた食材を使った料理を基本としており、パン粉の最後の一粒まで無駄にしないをモットーにしています。だからこそ、様々な食材を漬ける、発酵させる、乾物にする作業をしています。料理名は何かほかものを連想させるかもしれませんが、「肉好き」もヴィーガンの方も誰でもがここでご自身の好みにある味に出会うことができるでしょう。永いこと忘れられていた古くからあるチェコの食材や、ストラコニツェ(Strakonice)のビールや、チェコの伝統的珍味である南ボヘミアの鯉をぜひ味わってみてください。
チェスケー・ブデェヨヴィツェのMasné krámy(マスネー・クラーミ、お肉屋さん):チェコ料理にはチェコビール!
世界的に有名なチェコビールの本場以外の場所で、最高のブドヴァルを生で飲めるところがほかにあるでしょうか?チェスケー・ブジェヨヴィツェで最も評価の高い場所の一つに マスネー・クラーミ(お肉屋さん)というブドヴァルのビール工場から直送されたビールタンクを備えたレストランがあります。ここでは、保管と加工が難しいので他の場所では味わうことができないリングラガー(Kroužkovaný ležák、クロシュコヴァニー・レジャーク - 樽詰めの際に少量の新たに発酵させた麦汁であるいわゆるリングを加えた濾過ビール)を提供しています。もちろん、レストランではビール以外の料理もお楽しみいただけます。チェコ料理は「黄金の液体」とともにあります。ここでは本当にそのコンビネーションを味わっていただくことができるのです!グラーシュやスヴィーチュコヴァー、ローストダックはいかがでしょうか。チェコでの滞在を全く異なるレベルにする素晴らしい美食体験が奇跡的な軌跡を完成させるでしょう。ちなみにこちらのレストランは16世紀に建てられた精肉店の建物の中にあります。
ミクロフのVíno Šílová (ヴィーノ・シーロヴァー、シーロヴァー・ワイン):お皿の上の神の蜜
チェコ人はビール好きだけではありません。ワインももちろん好きで、さらに言うならば、南モラヴィアのワインが一番好きです!この魅力的な地域の中心部、まるでポストカードのような歴史的な街に、シーロヴァーのワイナリーがあります。ワイナリーのオーナーたちはみんな、ワインと料理はただ単純に合うと考えています。そのため、ミクロフの中心地にあるスタイリッシュでモダンなエリアにある宿泊施設やワインセラーの一部には、レストランも併設されています。メニューには、ブドウ畑でとれたブドウが料理の一部に使われていたり、感覚的に効果のあるように使われたり、もちろんワインがグラスに注がれた古典的な形や、ワインビネガーやマスタード、ワインゼリー、レーズン、ワイン用のブドウなど、様々な形で使われています。ここに来ればいつでも何か新しいもの似出会えるでしょう。もちろん季節に合わせたチェコの伝統料理もご用意しております。
Vejmrda Trutnov(ヴェイムルダ・トゥルトノフ):チェコの最高峰の味
文字通りのチェコの最高峰の伝統料理がどんなか、覗いてみませんか。トゥルトノフ(Trutnov)のレストラン「ヴェイムルダ」に行ってみてください。クルコノシェ山脈の伝統からのインスピレーションはお皿の上だけではなく、スタッフの衣装からも見て取ることができます。オープンスペースのキッチンからは、料理人たちの奏でるコンサートに見聞きすることが可能です。ここでは木炭でグリルする、燻製にする、発酵させる、マリネする、肉を熟成させる、ジュースを作ることをすべて自分たちで行います。さらにはパン類も自家製です! お肉好き、ヴィーガン、またはグルテンフリーの美食家、または伝統料理のファン、そしてモダン料理の美食家といったあらゆる需要に合わせた様々な料理を定期的に変更される多様なメニューの中からお選びいただけます。
Frýdštejn(フリードシュテイン)のKovárna(コヴァールナ、鍛冶場): 古き鍛冶場の旅。楽園にいる(ように感じる)でしょう!
チェスキー・ラーイの中心部にあるレストランでは、まさにラーイ(チェコ語で「楽園」という意味)にいるように感じるでしょう。それはこの地域の素晴らしく美しい風景のせいだけでなく、美味しい食べ物のおかげでもあるのです!レストラン・コヴァ―ルナ(鍛冶場)は歴史のある鍛冶場エリアにある同名のリゾートのなかにあります。このリゾートは権威のある「アメイジング・プレイス」という調査で2022年に最もブティックなホテルに選ばれました。この「アメイジング」という表現がまさにこのレストランを完璧に表現しています。伝統的なチェコ料理のメニューやジョスパー・グリルで調理された特別料理(ここでのステーキの味は忘れなれない味になるでしょう!)を金床の年代式暖炉のそばで楽しんだり、タイル張りの居心地の良いリビングルームで思い出にふけったり。忘れれない時間を過ごすことができます。もちろんテラスからの景色もお食事をしながら楽しむことができます。
Long Story Short Eatery & Bakery Olomouc(ロングストーリー・ショート・オロモウツ)のお食事処兼ベーカリー: 歴史的な要塞の中でチェコと世界の料理を味わう
オロモウツにいるならば絶対に訪れてほしい場所があります。歴史のある要塞の中にある、「ロングストーリー・ショート」というオープンキッチンのあるお食事処兼ベーカーリーです。このレストランがある建物は、以前、軍隊のためのベーカリーがあったため、そのことに敬意を表して、料理に加えて自家製パンも焼くことにしました。地元の小麦とライ麦の発酵酵母パン、チャバタ、ふわふわのケシの実ロールパンは傑作としか言いようがありません。すべてのパンはメニューの中に含まれます。メニューは伝統料理を別次元のレベルまで引き上げたものや、フュージョン料理もあります。メニューは地元の食材を使っているため、定番以外は二週間ごとに入れ替わります。ヴィーガンも含めて全員がおいしい一品に会えること間違いなしです。
ここでの一番の美食体験ポイントは、地元の家族経営の醸造所がこのレストランのためにだけ醸造したラガービールや、地元の小さな醸造所のクラフトビール、またはチェコのワイナリーだけのではない様々なワインが料理とともに楽しめるところです。ロングストーリー・ショートではランチやシェアプレートスタイルの創作ディナーに加えて、体験型のディナー、シェフズ・テーブルや、シェフの自宅でのディナーもお楽しみいただけます。
Angusfarm Soběsuky(アンガスファーム・ソビエスキ): 牛肉好きさんの天国
もしも牛肉好きさんのための天国があるとしたら、それはプルゼニュ地方のレストラン・アンガスファームのようでしょう。滅多に見ない部位のステーキや、ハンバーガーやタルタルステーキなど、他では見ることのないようなメニューが目白押しです!チェコにおける、タルタルステーキの調理選手権が毎年ここで開催されるのは偶然ではありません。レストランの名前から推測できますが、ここで使用される牛肉は周囲の牧草地で放牧されているアンガス牛のもので、ウェットアンドドライエイジングされています。アンガスファームはスローフード認証も取得しており、キッチンでは可能な限り地元の旬の食材を使用しています。お肉と同様に、野菜も地元の農家が提供しており、チーズも丘の向こう側に住む、地元のチーズメーカーから入手しています。ソーセージからジャーキーまでも作り提供する燻製肉屋さんは養蜂家でもあるため、ここで使われるはちみつももちろん提供しています。
ジェチーンのArrigo(アリゴ): ミシュランシェフとマスターシェフの審査員の芸術をご自身の目と舌で体験してください
ミシュランの経験を持つシェフまたはチェコ版マスターシェフの審査員の指導を受けてみませんか?有名なジェチーン(Děčín)のレストラン・アリゴでは、オープンキッチンがあるため、指導を受けることも可能です。チェコ料理界の最高の芸術品を鑑賞する貴重な体験ができます。そしてさらにその創作料理を味わうことも可能なのです!
チェコ料理だけではなく世界の名物料理を目いっぱい楽しんでいただくために、メニューは定期的に入れ替わります。イチゴ、アスパラガス、トリュフ、かぼちゃ、キノコなど、その時の栽培状況に応じた季節メニューをお楽しみいただけます。特定の種類の料理に焦点を当てた日もありますので、魚介類やジビエ料理のごちそうを楽しむこともできます。アリゴではもちろんパンも厨房で焼いています。これらのパンはレストランとショップ併設のビストロと両方で購入可能です。朝食やブランチでパンをお味見いただけます。スタイリッシュなカフェでは最高においしいコーヒーと自家製のデザートもお楽しみいただけます。
Libušín & Maměnka(リブシーン&マムニェンカ):レースの真ん中のワラキア料理
ベスキディのプステヴ二(Pustevny)にある、フォークロアのタッチを加えたアールヌーヴォー様式の豪華な装飾のある木造建物の前に立つと、まるで演劇セットの中にいるような気分になります。建物の中に足を踏み入れてもその気分は変わりません。お料理のメニューもそのフォークロアの精神を受け継いでいます。このレストランでハンバーガーやフィッシュアンドチップスが出てくることはまず期待しないでください。メニューはベスキディ地方の典型的で伝統的なワラキア料理のみで構成されています。ここでの食事のほぼすべては、基本的にジャガイモ、キャベツ、そば、プラム、小麦粉、ブリンザ(チーズ)で構成されています。
赤キャベツとブリンザ(新鮮な羊のチーズ)を添えたロクシェ(ジャガイモをつぶして焼いたパンケーキ)や、ザワークラウトと燻製肉またはブリンザとベーコンを添えたストジャパチュキ(ジャガイモのニョッキ)は、間違いなく地元の名物料理です。背も莉菜子のニョッキを添えたプラムソース子羊肉も人気です。また、チェコでは甘いものをメインに食べる習慣がありますので、プラムとカッテージチーズを乗せたはちみつ入りそば粉ポーリッジや果物入りクネドリーキがメニューに含まれています。またピザの形に似たワラキアの伝統的な甘いお菓子、フルガールを味見することは欠かせません。魔法のような部屋に一晩滞在してプステヴ二でグルメな週末を過ごしてみませんか?それにはマムニェンカというホテルで快適な時間をお過ごしください!
U Jiskrů(ウ・イスクルー):長く忘れられたチェコ料理の宝石を味わう
ピーセク近郊のクベルニツェ(Kbelnice)の旅宿の伝統は19世紀にまで遡り、皇帝がストラコニツェからプラハまで旅する人や馬に食事と設備を提供したことが始まりです。そしてこの新世紀に世界中で長年の経験を積んだシェフがこの古い建物にレストランをオープンしたことで、この伝統が再び息を吹き返しました。レストラン・ウ・イスクルーはCzech Specials・プロジェクトのチェコ料理の伝統を伝える名誉ある賞を最初に受賞しました。ここで郷土料理の宝物を調理し、多くの忘れられたレシピを復活させていることは皆様を驚かせることではないでしょう。グラーシュ、ガチョウのロースト、鶏肉のパプリカソース添え、子牛肉、豚ロース、あるいは鳩肉のローストはいかがでしょうか?ウ・イスクルーでは、旬の食材や自社の菜園からとれる野菜、または南ボヘミア地域のサプライヤーから入手できる食材をメインにメニューを作成しています。