今年はコペルニクス生誕550年目にあたります。近代天文学のパイオニアとして、ガリレオ・ガリレイやヨハネス・ケプラーといった偉人達に名を連ねるニコラウス・コペルニクス。彼は当時としては大胆にも、太陽系における地球中心説を否定し、太陽中心説を唱えた人物として知られています。そんなコペルニクスの誕生日をシンボリックに祝ってみませんか。例えば天体観測所の巨大な望遠鏡を通して、あるいはチェコで最も暗い場所で、夜空を眺めて過ごすというのはいかがでしょうか。
ルネサンス人コペルニクス
1473年2月19日にポーランド西部で生まれたニコラウスは、青年時代ポーランドのクラコフで数学と天文学を、イタリアのボローニャで法学を、そして同時にパドヴァで医学も学びました。その後ポーランドのフロムボルクに戻り、そこで残りの一生を過ごすことになります。フロムボルクでは当地の司教の専属医師、地理学者、役人、そしてローマカソリックの聖職者として勤めましたが、コペルニクスが生涯最も情熱を注いだのは星、そして宇宙でした。貴方も第2のコペルニクスに? 暗闇の世界で天体観測
ニコラウス・コペルニクスは、チェコをその活動の場とすることはありませんでしたが、それでも当時のチェコ王国内の多くの知識人に多大な影響を及ぼしました。今日コペルニクスの遺産は、例えば星空の観測においても実感することができます。観測場所として最適なのは、完全なる暗闇が保証されるスポットですが、この21世紀においても未だにそんな場所があるのです。例えば北ボヘミアのイゼラ星空保護区。観測の結果、ここはチェコで最も暗い場所であることがわかっています。通常の町ではせいぜい50程度の星しか見ることができないところ、ここ山間部では視界良好の場合、望遠鏡なしでもざっと2,000近くの星を目にすることができるのです。
また西ボヘミアのマニェチーン星空保護区も是非お試しください。人口密度が低く、農村的性格を保つこの区域は、光害が極端に抑えられており、夜空の観測に最高の環境を備えているのです。
更にモラヴィア北部のベスキディ星空保護区も素晴らしい環境に恵まれた場所です。ここのダーク・スカイ・ベスキディ - 星空保護公園では、巨大な天体望遠鏡で宇宙の奥深くまで探索することもできますが、望遠鏡は天候が良ければ毎日利用可能となっています。