青の絨毯
満開のラベンダー畑は、私たちをその独特の香りで陶酔させてくれます。目を閉じていてもすぐにわかり、そして目を開けると、眼前に広がる青の絨毯に圧倒されますが、こうした感覚は、わざわざプロバンスまで行かなくても、チェコ国内で十二分に味わうことができます。チェコ国内にも、ラベンダーを専門とする農場がいくつか存在するのです。例えばプラハからわずか数kmのところに位置するネザブジツェ村のエコ農場「
クシヴォクラーツカー・レヴァンドゥレ(「クシヴォクラートのラベンダー」の意)」、そしてそのすぐ近く、ホドウニュ村の「
レヴァンドゥロヴェー・ウードリー(「ラベンダーの谷」の意)農場。ここにはラベンダー・ウェルネス・コースもいくつか用意されているので、その中からお好みのものを選んで、ラベンダーに文字通りどっぷりと浸ることもできます。おまけにすぐ近くに位置する王家の城・
クシヴォクラートや、家族経営の
ガラス工場・リクルに立ち寄ることも可能です。またラベンダーのシーズンは、
レドニツェ=ヴァルチツェ地区近郊のスタロヴィチキ村に位置する
ラヴァンディア農場でも間もなく始まりますが、ここでは自家製のラベンダー・ジュース、ソフトクリーム、そしてラベンダー・コーヒーをお試しいただけます。更に
オロモウツ近郊の
ベズジェコフ・ラベンダー農場では、ラベンダーの小道を散策したり、また事前に予約すれば、香り高い植物に囲まれた素晴らしい環境で、ラベンダー・マッサージを受けることもできます。
心を潤す、色彩と香りのオアシス
東ボヘミアに位置するバロック式
ククス療養所には、ユニークな
バロック・ハーブ庭園があります。ここは夜明けから日の入りまでオープンしており、そのため誰もが思う存分何千もの色彩と香りを楽しむことができます。また南モラヴィアの
ヴァルチツェ城には、
ハーブ・ガーデン「ルー&タイリー・クメラー」があり、ユネスコ世界遺産に登録されている広大な公園の一部を成しています。園内のショップでは、ハーブやオイル、ハーブ・ティーなどをお買い求めいただけます。一方
中央ボヘミア・オストラー村の
ボタニクス・ガーデンでは、ハーブ茶、ジャム、シロップ、あるいはナチュラル化粧品などが作られていますが、ここではハーブ石鹸作りを自らお試しいただけます。
喜びを育む場所
貴方はこれまでに喜びが育まれる場所を訪れたことがありますか? ないと答えた方は、是非南
モラヴィアの
チェイコヴィツェを訪ねてみてください。ここは
ゾネントル社の本拠地となっていますが、この会社は創業以来何十年もの間、ハーブ・ティー、ミックススパイスのもととなるハーブ、香辛料作りに専念してきました。
工場見学コースでは、ハーブと香辛料の収穫、乾燥、保存の過程をご覧いただけます。地元の人々は、ここではその手により喜びが育まれていると表現し、これを誇りにしています。