遺伝学の父生誕200年記念
グレゴール・ヨハン・メンデルは、遺伝学の祖として知られる自然科学者。その実験結果を基に、メンデルの法則を系統立てて報告した人物です。1822年生まれですので、今年はちょうど生誕200年の年に当たります!メンデルが活動の本拠としていたブルノでは、7月20~24日に「メンデル・フェスティバル2022」が開催されますが、これは科学と信仰、そして娯楽を融合したものとなる予定です。貴方も是非ご参加ください。

メンデル - 遺伝学の父 

グレゴール・ヨハン・メンデルは、ブルノゆかりの人物としては、世界的な意味で最も重要な人物の1人に数えられています。メンデルは司祭で、町の中心にある聖アウグスティヌス修道院の修道院長を務めていました。この修道院でエンドウ豆の交配実験を行い、今日メンデルの法則として知られる遺伝法則を発見したのです。まさに遺伝学の父と呼ばれるに相応しい、画期的な業績を収めた人物と言えます。

チェコにおけるメンデルの軌跡 

メンデルはオストラヴァの近くにあるヒンチツェという小さな村で生まれました。ここに今もその生家が保存されており、現在改装されて博物館となっていますので、貴方も是非お立ち寄りください。学問はオロモウツの大学で修め、その後神学校で司祭になるための準備をして、ブルノの聖アウグスティヌス修道院に入りました。メンデルは若く、活力にあふれていたため、修道院は彼をズノイモに派遣し、そこの学校で教鞭をとらせました。しかしながらその後のメンデルの生涯は、ブルノ、そしてそのスタレー・ブルノ地区の聖アウグスティヌス修道院に一貫して深く根付いたものとなりました。修道院では、その趣味であった遺伝学部門における研究、そしてその修道院長としての職務に打ち込みました。この修道院は現在もブルノの中心部、シュピルベルク城下のメンデル広場に立っており、ここではメンデルがミサを司っていた教会を見学することができます。

メンデル・フェスティバルではヤナーチェック、そしてクール&ザ・ギャングも

生誕記念を祝うとなれば、やはり欠かせないのがフェスティバル。72024ブルノメンデル広場とその周辺では、数々の一流音楽家がその芸術を披露します。フェスティバルはまず、ブルノ管弦楽団チェコ・フィルハーモニー合唱団による、レオシュ・ヤナーチェクの作品の演奏、そして現代作曲家の中でも最も注目されているティグラン・マンスリアンがメンデルを記念して作曲する新曲「Orhnerg – Nahapet Bari」の世界初演から始まります。その後コンサート会場は教会から広場へと移り、金曜日には数々のヒット曲を持つアメリカのグループ、クール&ザ・ギャングが登場、また土曜日の午後そして夜には、チェコの超一流シンガー、グループのコンサートをお楽しみいただけます。メンデル・フェスティバルではまたコンサート以外にも、学会、そして一般向けの名所旧跡や展覧会のガイド付き見学会など、様々なイベントが用意されています。